XJ900の爽快チューン
2009年3月1日 - 朝練復活。リアサスペンション・オーバーホールの絶大な効果を再確認   
     
 急に朝練の話がまとまって、12時からのリンドバーグの仕事の前に、軽く牛乳広場(京都府南丹市美山)
まで往復することになった。
 集合は京都市右京区常盤のマクドナルドに8時。早めに着いて朝マックでもしながら、みんなが集まるのを待とう…と思っていたのに、目が覚めて時計を見たら7時5分!
 大慌てで連絡ボードに“30分遅れて到着予定”と書き込み、全速力で着替えて愛車を引っ張り出し、普段は利用しない京奈和道に乗って京都市内を目指す。こういう状況のときは、たいてい、気ばかり焦って走りを楽しむどころではないものだ。
 ところが、この日は大いに勝手が違った。走りだした瞬間から、いつもとは違うマシンの動きにニヤけっぱなし。リアサスを構成する三角形の3つの頂点のピボットが動きやすくなっただけなのに、この違いは期待以上だ。前夜の短い試乗での驚きが驚喜に変わったと言うべきか。
 体感的には、リアサスの動きが良くなっているというよりも、リアまわりからの信号(情報)に混じっていたノイズがなくなり、必要な情報だけが伝わってくるといった感じ。
 賑やかさがないから、一見、動きにくくなったのかと勘違いしそうだが、実は全然そんなことはなく、坐骨あたりの感覚を澄ましてみれば、前よりもはるかによく動いているのがわかる。乗り心地は断然良くなっており、まるでショックユニットをグレードアップしたかのようだ。
 京奈和道に入り、それまでより高い速度で巡航すると、明らかに直進安定性が向上している。 5000rpmあたりで全開にしたときにマシンが押し出される方向が、以前よりも明確

に感じとれる。今までは、何となく前に押されているとしか感じなかったのが、進行方向の1点に向けて正確に押されている感じに変わった。
 そんなことをしていると、あっという間に集合場所に着いた。実際には55分かかっていたが、リアまわりの整備をしていなかったら、たぶん1時間以上かかっていたと思う。
 集合場所の駐車場に並んだバイクを見て、思わず吹き出しそうになった。 XV750E×2、GX750、XJR1200、R1100S、そしてわがXJ900。 ヤマハ率が高いのは毎度のことだが、年々
ゲテもの希少価値の高い往年の名車が増えてきているのは喜ばしい。
 大急ぎでソーセージエッグマフィンセットを胃の中に押し込み、8時半すぎに朝練開始。通い慣れた周山街道(国道162号)を北上し、高雄を越え、笠トンネルを抜け、あまり好きではない栗尾峠にさしかかる。
 栗尾峠が好きになれないのは、アウトいっぱいでガーンとブレーキをかけ、ぐいっと向きを変えるほどの低速コーナーでもなく、かといって早めから大きなRを描いてピューっとインについていける高速でもない中途半端なコーナーが多いからだ。
 加えて、道幅が狭い(左の白線とカードレールの隙間が狭く、心理的に狭く感じる)ため、ラインどりを工夫する余地があまりなく、道なりに走らざるを得ないせいでもある。
 ところが、その栗尾峠の北向登りを、このときは少々うまく走れた。いつもどおりに早めにインについても、そのときの旋回力が高まっているような感じで、気持ちよく開けられる。全閉時間が長く、不安定かつ速度が落ちすぎる今までの走りから抜け出すきっかけを得たようだ。

 とはいえ、まだ満足はできないので、あとは旋回中の自由度を高める方向で人車とも頑張ってみたい。
 栗尾峠を下り、周山で信号待ちのときに、にえさんとマシンを交換。ジェットニードルを正規のものに交換し、エンジンオイルをアッシュのPSEからFSにランクアップしたGX750の走りを味わいたかったというよりは、リアまわりのオーバーホールによる XJ900の調子良さを自慢したか
ったというのが正直なところだ。
 が、敵もなかなかやりよるわい。2月7日に乗せてもらったときよりもはるかに気持ちよく、まるで長年乗り続けてきた自分のマシンのように安心して走れる。神楽坂トンネルを抜け、オーベルジュ・ナカザワをすぎたあたりからの高速コーナーの連続を、過不足のない最適な操舵系の反応と、しっかり&しっとりした接地感を感じさせつつ、実に気持ちよく爽快に駆け抜けてくれた。
 こういった一定以上の速度を保った走りでのGX750は、XJ900よりもはるかに軽やかなエンジンフィーリングを味わわせてくれる。回転の上昇とともに振動が収束し、ドロドロ回
っていたクランクがコロコロに変わるのは、XV750Eや国内仕様最終型のTX650にも共通する'80年代初頭のヤマハ車に共通の味ではなかろうか。
 牛乳広場では、みんなそれぞれ、気になるマシンを借りては近所を往復。これはもう、試乗ではなく味くらべである。自分のにはない良さを見つけては“ほほう”と感心し、自分のと似たところがあれば“うむうむ”とニヤけながらうなずく。
 競走でもなく性能比較でもない、機種を超えた味くらべの楽しさは、ハマると抜け出せない泥沼だ。


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