XJ900の爽快チューン
2009年6月5日 - フロントフォーク左側インナーチューブ交換さらに動きやすくするために
     
出し惜しみをやめ、ストックしているパーツはどんどん投入することに決めた。その第一弾が左側インナーチューブの交換だった。
 ステアリングヘッドの点検をしたのは、前回調整後、軽くブレーキをかけながら細かな路面の凹凸を拾ったときなどに、ガタつきではないがコトコトした振動が手に伝わっていたからである。これは、上側ベアリングの内輪(コーン)を押さえるスロッテッドナットの締め具合が適正よりも3〜5度程度緩すぎる場合に出やすい症状だから、とりあえず増し締めをすべく点検したのである。
 バイカーズステーション誌7月号の記事を参考に、全バラにしたフロントフォーク左側サブアッセンブリ
ーを精密に組み立て、同記事に従ってスタビライザー/ホイール/トップブリッジなどの取りつけを最適化してみたところ、驚くべきことに、あの記事を書いたときよりも、さらに数段、作動性が向上している。
 タンクに蝿が留まっても沈む…ってのは冗談としても、直立したマシンに跨がって爪先で地面を押す力を加減すれば、それに合わせて数mmの範囲内で伸縮する、驚異の低フリクションフォークが実現した。
 鈴鹿ツインサーキットで開催されている“ラ・パラ”と併催されている“和歌山利宏のライテクコーチング”の体験取材前日になって、前からちょっと気になっていたフロントフォーク左側のインナーチューブを思い切って交換することにした。
ほうが進んでいた…などである。
 当初の予定では、前後タイヤをピレリ・スポーツデーモンに交換し、ついでにステアリングヘッドのベアリングと左右のブレーキパッドも新品にし、すでに8400km走行したエンジンオイルも交換するはずだったの
 気になっていた理由は、1G〜乗車1G付近でアウターチューブ上端が位置するあたり(スライドメタルやオイルシールが摺動する部分)のインナーチューブ表面のメッキが薄くな
っていたのと、修正限度以下の微妙な曲がりがあるのがわかっていたのと、インナーチューブ先端のスライドメタルの摩耗が右側よりも左側の
だが、スポーツデーモンの入荷が間に合わず、ステアリングヘッドのベアリング交換に必要な油圧プレス機を借りに行く時間がなく、ブレーキパッドとエンジンオイルはもう少々使えそう…などの理由により、左側のインナーチューブとスライドメタルの交換とステアリングヘッドの点検(調整と給脂)のみ行った。これまで使っていたスライドメタル(右)と、今回装着した中古スペア(左)。右はテフロン皮膜が薄くなり、地色がよく見える。


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