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レース結果は、各ライダーの順位とゴール時の前車との差だけが発表された。レースタイム(トータルタイム)やラップタイムは一切公表されなかった。主催者側より報道陣に対して、レースタイムなどについては発表しないよう、再三にわたり、要請というよりも命令があったとのことである。私はこの理由の真意を知らない。 125ccクラスでは、ヤマハの日吉昇、小長谷茂、望月修、岡田輝夫が1〜4位を占め、スズキの山下林作、鈴木英夫、神谷敏夫が5〜7位、8位はベビーライラックの幸田で、スズキの市野三千雄は17位、伊藤利一は途中で棄権した。ホンダは完敗。スズキのマシンはSV型(2ストローク単気筒、ボア×ストローク:φ52×58mm、4段ミッション)だった。 250ccクラスでは、シャフトドライブのライラックに乗る若冠16歳の伊藤史朗(いとうふみお)が優勝。2位はホンダの谷口尚巳だった。 |
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500ccクラスは、優勝がホンダの鈴木淳三。2、3位はDSKの井上武蔵と杉山義雄、4位はメグロの松川実だったが、DSKとメグロは外国製部品の使用により失格となり、キャブトン勢が2〜4位に繰り上がった。なお、350ccで優勝した大村美樹夫のレースタイムは、500ccで優勝した鈴木淳三より7分41秒も速かった。 こうして日本最初のオートバイのビッグレースは幕を閉じた。 |
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