XJ900の爽快チューン
2008年4月29日 - とほほ。原因はバルブの曲がりだった。   
     
眺めても回してもわからない曲がりではあるが、音で偏心ありと判断し、スペアのバルブを擦り合わせて使用することにした。
朝と同じように点検した。
 残り6本のバルブは、どれも1番の吸気側と同じく“コンッ”である。“チャカッ”なんてみすぼらしい音がするのは1番の排気側のみ。念のため、1番の排気バルブを2番のバルブガイドに通して同じことをしてみると、やはり“チャカッ”である。逆に、2番の排気バルブを1番のバルブガイドに通した場合は“コンッ”
だ。どうやら1番の排気バルブが曲がっているらしい。バルブの傘の全周が同時にバルブシートに接触すれば“コンッ”で、傘が偏心し、シートへの当たりに時間差があると“チャカッ”なのだと理解した。
 1番気筒のバルブが曲がっているとわかれば、その理由は考えるまでもなかった。心当たりがあったからだ。26日にバルブクリアランスの調整をしたとき、1番気筒のプラグ穴から棒を差し込んでピストンが上死点にあるのを確認していたのだが、その棒を差し込んだままクランクを回したのだった。回している途中で
“グッ”と、嫌な手応えを感じ、すぐに気がついて棒を抜いたのだが、どうやらこのときに棒が接触し、バルブを曲げてしまったようだ。

 そうとわかればあとは速い。中古スペアの排気バルブを取り出してきて、他の7本と同じように傘の先端角に面取りをし、付着していたカーボンを落とし、擦り合わせをするだけだ。ついでに、残りの7本も、掃除のつもりで軽く擦り合わせをし、全パーツを念入りに洗浄した後にバルブスプリングを組み込んだところで今日の作業は終了。
 バルブスプリングを組む前に、8本のバルブ全部で音のチェックをしてみたところ、今度は全部同じように“コンッ”と、小気味良い音色を響かせてくれた。シリンダーヘッドの搭載以降の作業は明日の早朝にする予定である。
 心配なのは、軽度とはいえ、バルブが曲がったままで 200kmほど走行したので、その間にバルブガイドやステムシールが損傷しているかもしれないことだ。が、もしもそれらのパーツの交換が必要だとしても、今から注文すると連休明けにしか入荷しないだろうから、連休中に乗るためには、とりあえずこの状態で組むしかない。たぶん大丈夫だろうが、始動と試乗の結果は、ここか掲示板で報告したいと思っている。
 昨夜のうちに降ろしておいたシリンダーヘッドから、とりあえず1番気筒の吸排気バルブスプリングを外し、手でスコスコと動かしてみた。動きが悪いとは思えない。続いて、ステムを持って回してみた。偏心しているようには見えない。さらに、2cm程度リフトしたところから指で傘を押し、勢いよくバルブシートに当ててみた。吸気側は“コンッ”、排気側は“チャカッ”と音がした。
 ここまで確認したところで9時になったので、10時開店の工具ショップ・ストレート本店に向かって出発した。スタッドボルト修理用のM6のリコイルのセットと、バルブコンパウンドとタコ棒を買った。すぐ近くのココペリに寄り、午後1時すぎまでダベった後、家に帰って残る3つの気筒のバルブスプリングを外し、


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