XJ900の爽快チューン
2008年8月13日 - MAKOTOさん+GX750のスポーツ走行見学〜道端でガソリンコック修理   
     
GX750・IV型(3W8)でコースインを待つMAKOTOさん。こういうシーンでGX750を見るのは初めてなのに、違和感は感じない。
2セッション目はTZR250(1KT)で南コースを攻める。
IV型2色揃い踏み。当時でも珍しかった光景か。
 月初めの東征のときにお世話にな
ったMAKOTOさんが、鈴鹿サーキット南コースに練習に来るというので、彼とGX750の走りを見に行った。 お誘いしたのは、 このところGX750にどっぷりハマっているtetsuさんと、車体まわりの全面リフレッシュ後のわがXJ900に、 まだ試乗してもらっていなかった“にえ”さんの2人。
 名阪国道大内ICで大阪から来る2人と待ち合わせ、ヤマハスポーツ旧世代な3台に乗る旧人類3人のショートツーリングはスタートした。
 今日のXJ900のエンジンは、 東征後に判明したクランクケース内強制減圧システムの軽微な不調を修理したおかげで、8月9日のホームコースツーリング以来の絶好調を維持。
 名阪国道では、一般道ではなかなか試すチャンスのない100km/h近辺からの緩い加減速で、まるで車重が軽くなったような“ふわり”とした出足と、きめ細かいムースの泡が弾けていくようなスムーズで心地よいエンジンブレーキが味わえた。
 関ICから農道を走り、誰もいない西コースのゲートをくぐり、南コースへ。 我々が到着して間もなく1本目の走行(30分間)が始まった。
 MAKOTOさんは、非力なエンジン/軟らかい足まわり/少ないバンク角という、まったくこうした低速コース向きではないGX750を、 いたわる

な区間タイムの短縮と引き換えに前後2本の直線速度が低下し、ラップタイムは大幅に悪化する。
 しかしGX750では、 1への進入と2からの立ち上がりで頑張ろうとするとラインがつながらず、ゆったりしたマシンの挙動に逆らった切り返しをすることになり、バランスを崩して 1〜2の通過速度と2からの脱出速度が低下し、続く直線での大きなタイムロスも避けられない。
 どれか1台、最も走りやすいマシン…ではなく、私が知る限り3台を満遍なくサーキットで走らせている彼は、乗り換えてすぐにマシンの特徴を把握し、それに合わせた的確な操作ができるライダーらしい。
 だが、その彼をもってしても、今日の暑さの中でタイトな南コースを走ると、今までに出なかったマシントラブルが発生した。リアブレーキのベーパーロックである。ピットに戻って停車した後のマシンのリアホイールは完全にロックしており、ブリードスクリューを緩めると、大量の泡と蒸気が吹き出した。
 2本目の30分はTZR250(1KT)に乗り換えての走行だった。 GX750からTZR250へ、瞬時に適応できるのはさすがという他ない。1000ccクラスのスーパースポーツに、直線では気の毒なくらいの速度差で抜かれるが、コーナーでは善戦。が、こちらもブ

悪の条件でのダメ出しができ、酷暑の中、横浜から走りに来た価値のある3セッションだったと思う。
 MAKOTOさんの走行の合間に、にえさんとtetsuさんがGX750・MAKOTO号に試乗。 tetsu号にも乗ったにえさんの GX750初体験の感想は「うっ、ヤバいな〜」とのこと。そりゃそうでしょ。その言葉を聞きたくて誘ったんだもんね。またひとり GX750の魔力にとりつかれたようである。
 見学が終わった後は、3人で安濃ダム沿いのワインディングを走り、早めに帰宅予定のはずだった。ところが今日もまた、 tetsuさんは忘れずにイベントと雨雲を連れてきた。
 サーキットを出て間もなくガス欠である。コックはONなのに、タンクは空っぽ。 とりあえずXJ900からガソリンを移そうとして両車のタンクを外しはしたが、そのまますんなり移して終わる面子ではない。タンクがすっからかんになるなんて、めったにないチャンスだから、原因の追求と合わせてコックのオーバーホールをしよう…と、即座に実行した。
 結局、コックに破損や組み間違いはなく、正しく組みつけた後にガソリンを移して、稲穂揺れる田圃の中での作業は終了。ガス欠の原因は、おそらく、本体から少し浮き上がったストレーナーの根元からON経路へのガソリン漏れだと思う。(続く)
ように、しかしその能力を充分に発揮させて周回を重ねていく。
 1〜2コーナーでは、最初の右のクリップをやや奥にとり、大きくふくらまず、スムーズに次の左につなげている。今どきのマシンでこれをすると、1への進入と2からの立ち上がりを抑え気味にせざるをえず、1のクリップ〜2のクリップ間のわずか

レーキトラブルでピットイン。今度はフロントだ。ロックはしなかったが、レバーの握り代がなくなり、ブリードスクリューからは、やはり大量の泡と蒸気が出てきた。
 3セッション目は前半がTZR250、後半がGX750。 どちらもいったんは修復なったブレーキに再度トラブルの兆候があったものの、熱的には最

色づき始めた稲穂に囲まれた畦道でGX750のコックを修理。喜色満面の顔には“トラブル=喜ぶべきこと”と書いてある。


<  ひとつ前 ・ 目次 ・ 最新 ・ ひとつ先  >
 
ARCHIVESARCHIVES TUNINGTUNING DATABASEDATABASE HOMEHOME Network RESOURCENetwork RESOURCE    DIARY