XJ900の爽快チューン
2008年10月25〜26日 - 冬支度(エンジンオイル管理編)   
     
オイルパンを外し、底からクランクケースを覗き込んだところ。スラッジが皆無なのは、ノンポリマーのアッシュでは当たり前のこと。
ジャッキ代わりのブロックで、車体を20cmほど持ち上げた。
ドライカーボン板+フォームラバーのオイルクーラーカバー
 しばらく乗らない日々が続いていた。先月末の“調教ツーリング”以後の乗車日数は6。距離は400km程度である。以前は通勤に使っていたから単純比較はできないが、一昨年の10月の乗車日数30、走行距離4000km弱と比べると激減といっていい。
 10月にしては天気が良くない日が多かったのも、乗らない日が多かった理由のひとつ。…ということは、11月以降、天候しだいで月間2000kmペースに回復する可能性もあるわけで、そうなる前に冬支度を済ませてしまおう…と、久しぶりにマジメな一般整備をすることにした。
 私の場合、冬支度の第一弾はオイルクーラーのカバーである。例年、10月上旬あたりの冷え込んだ朝などに“そろそろカバーが要るなぁ”と気づき、とりあえずガムテープを前面の半分程度に貼ってお茶を濁す期間を経て、日中の最高気温が20度程度まで下がったところでフルカバーにする…を繰り返している。
 カバーは、3年前に作ったものをそのまま再使用。 0.2mm厚のドライカーボン板の裏側全面に3mm厚のフ
ォームラバーを貼りつけただけの単純なもの。これをオイルクーラー前面に当て、タイラップで縛りつけれ

ば完成である。柔らかいアルミでできたオイルクーラに傷をつけたくないので、今回はタイラップに軟らかい樹脂のチューブをかぶせてみた。
 続いて、冬支度のメインとなるエンジンオイル交換である。連載記事にもダイアリーにも書いていなかったが、よい機会なので白状すると、ここまで使っていたオイルは、アッシュのFSE 15W-50である。
 オーバーホール&ファインチューニング完成後の初始動時(2月3日)に入れたのは、 同じFSEではあるが10W-40で、1093km走行後の初回交換で入れたのも10W-40だったが、その後3524km走ったところで(余っていた10W-50を使いきるべく)10W-50を1.8リットルと10W-40を0.5リットル混ぜたものに交換し、さらにその後は、わずか2059kmしか走っていないにもかかわらず、振動対策の一環として全量15W-50に交換していた。
 で、そこから6314km走った後の今回は全量10W-50である。交換後、オイルレベルを合わせるためにエンジンをかけてみたところ、交換前(オイルを温めるためにエンジンをかけた)と比べて、明らかにメカノイズが減っている。排出したオイルを見たり触ったりした限りでは、まだま

だイケそうな感じだし、以前、6447や7181kmなど、もっと長距離を走った後に交換(いずれも10W-50→10W-
50)したときでさえ静かになったと感じたことはなかったのに、なぜ今回そう感じたのか、不思議である。
 原因として考えられるのは、そもそも15W-50というのは私のエンジンには粘度が高すぎ、温度が十分に上がらない状態で使ったのが良くなか
ったのか、オーバーホールを機会にオイルポンプの回転数を高めたためにオイルの仕事が増えていたのか、そのどちらか、または両方である。
 とりあえず今回からは10W-50でしばらく走ってみて、そのうち、気が向いたらオイルポンプ回転数を下げてみるかもしれない。
 エンジンオイルについて、最近、漠然と考えているのは、低粘度のものを低温で使うよりも高粘度のものを高温で使うほうが気持ち良さそうだ…ということと、高粘度のオイルを低温で使い続ける(粘度が高すぎる状態で撹拌や剪断を受け続ける)のは、潤滑性能には目立った影響がなくても、ひょっとすると粘度低下を起こしやすいのではないか…ということだ。深く考えずに読み飛ばしていただけると幸いである(笑)。
6314km走行後のアッシュ・FSE。劣化の兆しはない。
ストレーナーには何も異物は付着していなかった。
何もしていないのに、まるで洗浄したように美しいオイルパン


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