XJ900の爽快チューン
2009年7月12日 - やはり新しいエンジンオイルは素晴らしい! (A.S.H. FSE MOTO-SPEC 10W-50)
     
 予想外の2件のトラブルにより、オイル交換を終えての試乗は11日の夜になってしまった。家の近所をひとまわりしただけの、ほんの短い距離なのに、シフトフィーリングの改善(変速操作を始めてから終わるまでの時間の短縮)やアイドル時のエンジン回転の安定(アイドリングが可能な最低回転数の低下)など、好ましい変化が感じられた。
 こうなると、翌朝が楽しみでたまらない。朝9時半に友人宅を訪ねる予定だったので、うんと早く出て遠まわりをし、絶好調のエンジンを思う存分味わった。交換直前は、1万km程度走行したオイルでも何の不満もなかったのに、いざ交換してみると、これほど気持ち良いとは!
 シフトアップ時間の短縮は、おそらく、ギアやシフトフォークがスム
ーズにスライドするようになったからで、アイドリングが安定したのはピストン/シリンダー間の摺動抵抗が減ったからではないかと思う。
 1万kmを超えてもなお、充分な油膜強度を持っているのは間違いないとしても、どちらかというと回転部分よりも往復部分のほうに、先に、潤滑性能のわずかな低下の影響が現われてくるような気がする。
 低回転から高回転まで、さまざまな回転域での一定走行テストでは、少しとはいえ、どの回転域でも振動が低減しているのが体感できた。
 絶好調のエンジンとは対照的に、車体まわりにはいくつも課題を抱えたままだった。中でもとくに気にな

京都市北区のTentation d'Ange。あとで調べて、遠方からもお客の絶えない有名店と判明。残念ながら店内に客席なし。
るのは、このところ徐々にヒドくな
ってきたように感じるフロントまわりの振動だ。強/中/弱に分けたとすると中程度の制動時のみ、しかも車速が60〜40km/hの範囲でのみ、フロントまわりがブルブルッと震え、不快な震度がハンドルに伝わってくるのだ。走りながら、こわごわ観察すると、フロントアクスルが前後に震えているのがわかった。
 まあ、この“ブルブル病”が出る前から、タイヤ/フロントブレーキパッド/ステアリングヘッドの3点は要交換だったから、ひとつずつ交換していけば、いつか直るはずなので、深く悩まないことにした。
 友人宅での用事はすぐに終わり、道中で見つけたパティスリー・ブラ

ンジュリーに向かった。京都市内にありながら、この一角は、まんまフランスの田舎町を思わせる眺めである。期待のパンとケーキとお菓子類は、思わず食べきれないほど買ってしまいそうな、私好みのがたくさん並んでいて、セーブしたはずだったのに、やはり少々買いすぎた。
 買い物を終えて帰る前に、店の前に停めたXJ900の写真を撮った。 カメラを構えた途端、全然似合わないのでガッカリした。このシルキー・ホワイト/ダイナスティー・ブルー塗色ってのは、自然の景色の中ではともかく、街中ではあまり映えない色のようだ。いったん収まりかけていた全塗願望が、この写真を見た途端に蘇ってきた。困ったことだ。


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