XJ900の爽快チューン
2009年7月16日 - ロンド:アレグレット・デリツィオーゾ   
     
オイル交換前後の念入りな磨きが功を奏し、ここ最近で最も美しいXJ900。この写真を見て、12日の全塗願望が薄らぐ。
 アッシュのFSEシリーズ(100%エステル合成油系オイル)の場合、交換後数10kmから1000km、場合によっては2000kmあたりまでの長距離にわたって、徐々にエンジン各部の潤滑状態が改善され、ピストンの往復やクランクの回転などが滑らかになっていくのが、日々体感できる。
 今回もまた然り。一昨日よりも昨日、昨日よりも今日のほうが気持ちよく走れるのを知っているから、明後日まで我慢できず、今日中の締め切りを何とか明日の昼までに延ばしてもらい、ひとっ走りしてきた。
 行き先は、昨夜“このあたりに感じのいい飲食店があれば嬉しいな”
と思いつつネットを徘徊し、偶然見つけたお店に決めた。HPを見る限り行ってみる価値は充分にある…どころか、早く行きたくてうずうずしていたというのが正直なところだ。

 往路はいつものテストコースを通
って、新品パッドにアタリをつけるために、高速からの急制動を何度か試みた。すると“ブルブル病”の出方に変化が現われた。強中弱に分けると中程度のブレーキングで出ていたのが弱寄りになり、60〜40km/hが中心だったのが40〜30km/hあたりに移り、周期は変わらないものの振幅が小さくなってきたのである。
 エンジンは、予想どおり絶好調。6月19日の時点では 少々薄かったパイロット系のセッティングも、気温の上昇により今がベストといった感じだ。オイル交換の効果はさらに高まっていて、今日はとりわけ、苦手の3800rpm 一定走行時とアイドル時の振動低減が顕著に感じられる。どんな走行状態でもまったく嫌味のない上質な回りっぷりは、やはり1万kmを超えた交換直前とは少々違う。

 祇園祭の宵山で人出が増えているだろう市街中心部を避け、東山から北山へと迂回して目的地に到着。期待のお店は…! すべてが期待を上まわっていた。個別項目でここより秀でた店はあっても、総合点ではいきなり“最もお気に入り”にランクインである。ロケーション、接客、料理の発想と味などの重要項目が、とくに私の好みにマッチしている。
 店構えも値段もテーブルセッティングも、普段使いには少々敷居が高そうでいて、ひとたび席に着けば、まったく肩肘張らず、はんなりしたひとときがすごせるのも、このお店の特筆すべき魅力だと感じた。
 気合いたっぷりのデートよりはむしろ、ちょっとした記念日に華をそえてくれる小粋なお店。そう。少し遅れて7周年を祝う今日のランチには、まさにぴったりの場所だった。


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