XJ900の爽快チューン
2010年7月16日 - オイルクーラーのフィンを一部取り払い、冷却風導入口を作る   
     
金バサミ、鋸刃、ヤスリ、ピンセット、歯ブラシなどを駆使し、背後にあるフレームの穴を覆っている部分のフィンを撤去した。
 こんな場所にバッテリーを置いてしまったからには、遮熱と導風をし
っかりしなければならない。
 遮熱については、バッテリートレイの底とシリンダーヘッドカバー上面の間を通り、キャブレターの上を経てエアクリーナーボックス前半部に達する遮熱板を設け、導風については、遮熱板とフレームの2本のタンクレールで囲まれた四角形断面のダクトを、燃料タンクに隠れた全区間に設けようと考えている。
 このダクトが計画どおりに完成すれば、バッテリーは、そのダクトの中に吊り下げられた格好となる。
 だが、いくらダクトを作ったとこ

ろで、入り口からちゃんと空気が入
って来なければ無用の長物と化す。せっかく、おあつらえ向きの導風穴があるのに、そこをオイルクーラーで塞いでいるXJ900のSTDレイアウトは、エンジンオイルの冷却には有効でも、穴よりも後ろの部分の冷却にはあまり役に立ってなさそうだ。
 かねてから、このマシンにおけるオイルクーラーの存在意義に疑問を持っていた私としては、思い切って撤去する、またとないチャンスではある。が、さんざん考えたあげく、今回もまた撤去は見合わせた。
 その理由は意外と平凡だ。ここにオイルクーラーがないと、見た目に

“しまり”がないような気がするからだ。燃料タンクの前端下部にエアスクープ(シリンダーヘッドへの導風用)を持つXJ750E2/900の場合、そのエアスクープがオイルクーラーと一体感のあるデザインだから、オイルクーラーがなくなると、ヒドく間抜けに見えてしまう。
 でも、フレームの穴よりも後ろの部分の冷却のためには、ないほうがよいのは明らかなので、 昔のTT-F1マシンのラジエターを真似て、部分的にフィンを取り払い、風通しをよくしてみた。撤去した場合の間抜け感とは逆に、怪しい迫力が増したと思うのだが、いかがだろうか。
オイルクーラーを外すと現われるフレームの穴の向こうに、トレイに載ったバッテリーが見える。手前の白い円弧はフェンダー。このままでも、走ってさえいればバッテリー過熱の心配はなさそうだが、渋滞時のことを考えると遮熱板の設置は避けられない。キャブレターの上に載ったサーキットブレーカー一体型ソリッドステートリレー。これについては、後日、詳しく書こうと思っている。


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