XJ900の爽快チューン
2010年8月31日 - ハンドルスイッチはソリッドステートリレーの制御用に(その2)   
     
とりあえず線の本数を数えるために書きなぐった絵。左右のハンドルスイッチを結ぶバイパス線など、当初は考えもしなかった。
 29日の図は、専門家や玄人から見ると、さすがに素人らしさあふれるものだったらしく、さっそく数名の方から、誤りの指摘や修正案/改善案などのメールをいただいた。
 中には、ダイオードを使わない代わりにSSRを1個増設する改善案もあり、合理的で感心させられた。しかし、せっかく頑張って使用個数を減らしたSSRを増やすのには 心理的抵抗がある。1個6000円なのだから…。
 というわけで、とりあえず29日の図に30日の修正を盛り込んだ案でいくとして、メインスイッチ〜ハンドルまわりのワイヤリングを検討した結果、メインスイッチと左右のハンドルスイッチから出た配線をすべて

車体後方に導いた後に結線するという考えを捨てることに決めた。
 ヘッドライトを例にすると、 SSRの制御側だけで、バッテリー〜メインスイッチ〜ライトスイッチ(ハンドル右)〜車体後方(結線箇所)〜ディマースイッチ(ハンドル左)〜車体後方(リレーボックス)という無駄な取り回しをするよりも、左右のハンドルスイッチ間に、ライトスイッチとディマースイッチを直結する線を這わせたほうが合理的だ。
 各スイッチへの電源ライン(制御側)も、メインスイッチを経た+の線を車体後方に伸ばさず、直接ハンドルスイッチに入れたほうが簡潔でトラブルの可能性も低そうだ。

 こうした考えに基づいて描いたワイヤリング概念図が上の絵である。左ハンドルスイッチから出た線は、5本がリレーボックスに、1本がメインスイッチに、 1本が右ハンドルスイッチに向かい、右ハンドルスイッチから出た線は、 4本がリレーボックスに、 2本がメインスイッチに、
1本が左ハンドルスイッチに、2本がブレーキスイッチに向かう。
 昨日までは、左右のスイッチボックスからは、6芯または8芯の軟質ビニールシールドケーブル(外径わずか4.7mm)がそれぞれ1本だけ出て車体後方に向かうつもりでいたのに、これだけ本数が増えるとハンドルまわりを美しくまとめるのは難しい。
プロトのアルミハンドルバー。真鍮の棒をゴムでフローティングしたバーエンドウェイトを久々に取り外し、肉厚をチェックした。ハンドルスイッチで隠れる部分(その中でも配線の通しやすそうな位置)に、φ8mmのドリルを傾けながら斜めの穴を開けた。
 そこで…と言うよりも、むしろ、“これ幸い”と、ハンドルスイッチへの配線はハンドルバーの中を通すことにした。私のバイクいじりの初対象車だった1974年型TX650(447)がこの“中通し”で、当時はハンドル交換が面倒なのでむしろ敬遠したい構造だったのに…。30年も経てば人間、変わるものである(笑)。
 上に“これ幸い”と書いたのは、今回の電装系の一新に合わせて“中通し”にしようかと、ちらっと考えたことがあったからだ。結局、メンドクサいから却下したくせに、正当化できる理由が見つかった今となってはちっとも面倒な気がしない。ったく勝手なものである(笑)。

 で“中通し”にするに当たって、TX650の鉄とは違って アルミバーなので、一応、バーエンドウェイトを外して肉厚を再確認した。…といっても目で見ただけであり、ノギスを用いた測定などはしていない。
 見た感じ、直径8mm程度の穴を1個開けるだけなら問題なさそうに思えたので、さっそく左右のハンドルスイッチで隠れる部分に穴を開けた。垂直に開けると配線の曲がりが急になり、通しにくかったり断線しやすくなったりするので、途中でドリルを傾け、斜めにした。
 続いて、出口となるハンドルバー中央部。こちらはハンドルポストで両脇をクランプされているので、も

う少し大きい穴でも大丈夫だから、幅8、長さ20mm程度の穴にした。
“中通し”にすれば“横出し”は不要なので、スイッチハウジングの側面にある切り欠きを埋めなければならない。そこで、余っていた発泡塩ビ板(厚さ3mm)を切り出し、 右の下と左の上下、合わせて3カ所の切り欠きに、それぞれピッタリ嵌まる形状(下の2カ所はプラハンで叩き込まないと入らないくらい)に成形し、嵌め込んだ後にゼリー状瞬間接着剤を垂らしておいた。
 あとは、メインスイッチと左右のハンドルスイッチ間のバイパス線を結線する端子台を設ければ、ワイヤリングの準備作業は完了である。
左右のハンドルスイッチからの合計14本の配線が通る中央部の穴は、ドリル+リューターで8×20mm程度の長円形とした。細かな成形が非常に楽な(このところお気に入りの)発泡塩ビ板を使って、3カ所の配線横出し用の切り欠きを埋めた。


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