らないから、有名ではないのかもしれない。だが、有名だろうが無名だろうが、そんなのはどうでもいい。 とにかく、この曲線には度肝を抜かれた。以後、エデンの作品を見るときは、装飾ではなく、その枠組みを形づくる曲線に注目するようにな った。そうすると、このハンガリー人の建築家が、実はガウディよりもはるかにユニークで多彩な、曲線芸術家と呼びたくなるほどの作品を遺していることがわかってきた。 そんな私が、自分で絵を描いたり工作物を作るときに、エデンの曲線を意識するようになったのは当然のなりゆきである。が、一度も満足のいく結果は得られていない。エデンの曲線は、単純なようでいて、実に巧妙で、無意味なように見えて、実 |
| 際は相当に綿密な計算がなされているのではないかと思う。 最後に、エデンの作品の写真を引用させていただいたカタログは、ワコールの高級ブランド・スタディオファイブの2005年春版である。エデンの作品だけでなく、収録されているスタディオファイブの製品にも、思わず唸る素晴らしいデザインの物があり、目を楽しませてくれる。 -------------------------------- 以上の内容を11/4にアップしたところ、トモキ・オータさんの調査により、このドアと窓の作者はマールクシュ・ゲーザ(Márkus Géza)だということが判明。タイトルを“レヒネル・エデン”から“マールクシ ュ・ゲーザ”に書き直して再アップした。(2010年11月18日追記) |