XJ900の爽快チューン
2010年11月24日 - RACERS Vol.07発売。“MICHELIN”のステッカーは、どちら向き?   
     
本日発売のRACERS Vol.7。突っ込みどころ満載なのはお約束(笑)。前号より時間に余裕があったので、出来栄えは良い。
ので、かまわず続ける(笑)。
 どの言語で書かれたかよりも、何語文化圏で製作されたかがこの違いを生んでいるようだ。同じヨーロッパでも、南に行くほど頑に下→上を守り、ドイツやオランダになると上→下の割合が増え、イギリスに渡ると逆転し、ほとんど上→下になる。
 Facom、Beta、Usag など工具メーカーのカタログはもちろん下→上だし、スペイン人やイタリア人が幅を利かせているロードレースGPのデータブックなども下→上が多かった。
 ところがヨーロッパでも、じわりじわりと上→下が勢力を強めてきているような気がする。グローバル化の影響だろうか。ミシュランの出版物は、あのミシュラン・ガイドから道路地図に至るまで、一部の例外を除くと、古くから上→下である。
 …ということは、フロントフォークには左右とも上→下に貼るのが、仮にフランス的でなくても、ミシュラン的なのかもしれない(笑)。
 で、オマエはどっち向きに貼ってたんだ…と聞かれて「ヨーロッパかぶれの私には、右も左も下→上しか考えられません」と答えたいのに、残念ながら縦書きの“DUNLOP”しか貼ったことがない(笑)。RACERS本号でいうと P.9の上の写真でローソンのマシンに貼ってあるヤツだ。
 今日は RACERS Vol.07“エディ・ローソンが駆ったマールボロ・レッドのYZR500”の発売日である。細かな内容は措いといて、表紙と裏表紙のイラストに描かれたマシン(どちらも1988年型YZR500=OW98である)について、文化人類学的エッセイにまとめてみたい(笑)。
 注目していただきたいのはフロントフォーク。表紙のがカヤバの正立型で裏表紙のがオーリンズの倒立型
…てなマニアックな話ではない。そこに貼られた“MICHELIN”のステッ

きの“MICHELIN”の文字を思い浮かべ、首をひねったりしながらお読みいただいた方には申しわけない。ほとんど私の思いつきであり、現場を見たわけでも貼った本人に確認したわけでもない、ただのヨタ話だと読み流していただきたい(笑)。
 ただ、なぜこんなことを思いついたかというと、雑誌、書籍、カタログなどの“背”だとか、建物の壁に沿った縦長の看板やバナー(もとは
“旗”の意味)などに横書きの文字列を縦向きに配置するときに、日本
カーの話である。はっきり見える右側フォークの“MICHELIN”の文字が表紙のは下から上に、裏表紙のは上から下に向かって並んでいる。
 このステッカーを貼るパターンは
と英語圏では上→下が多く(書物はほとんど)、ヨーロッパでは下→上が多いという違いがあるからだ。
 またオータさんが喰いつきそうな話題だが、私もこのテの話は好きな
 ちなみに私は、自分で使うファイル類(コクヨのフ-V10を愛用)の背には、英文/和文とも、下→上向きにタイトルを書いている。ここでもやっぱり変態なのかもしれぬ(笑)。
左右のフォークそれぞれに下→上と上→下があるから、計算上4通りの組み合わせが存在する。その中からどれを選ぶか。そこには、単に見た目にカッコいいとか写真写りがよいとかを超えた、貼った人の潜在意識の現われを見ることができる。
 日本人なら、たいてい、左右とも上→下に貼る。ちょっと几帳面だと左側を下→上にするかもしれない。しかし、右側を下→上にすることはほとんどない。イギリス人とアメリカ人も日本人と同じだと思う。
 ところが、ヨーロッパ(大陸)人の場合は、左右とも下→上にするのが普通で、几帳面だと右側を上→下にするかもしれないが、彼らが左側を上→下にするとは考えにくい。
 ここまで書いてきたことを、横書
左側が下→上、右側が上→下の背文字の刊行物。下→上のほうが自然な感じがするのは私が変態だからだろうか?


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