26日に書いたように、フロントブレーキスイッチ/リアブレーキスイ ッチ/クラッチスイッチの3点にはオムロンの E2S-W21という近接スイ ッチ使い、 SSRと組み合わせることによって両者の良さを生かしたシステムの構築ができる…はずだった。 ところが、 このところずっとSSRを使った回路ばかり考えていたせいか、何の疑問も感じないままクラッチにも近接スイッチを使おうとしていたところ、クラッチスイッチに使うにはまったく開閉容量が足りないことに気がついた。写真のブラケットを作った後に…である(笑)。 始動安全回路の一部をなすクラッチスイッチは、 8月30日の最初の図のように、スターターリレーのマイナス側をアースに落とすために、ニ ュートラルスイッチと並列に入る。 この回路により“ニュートラルに入っているか、またはクラッチを切 っている”という条件が満たされたときにのみスターターリレーをONにすることができ、スターターモータ ーに電力を供給できる仕組みだ。 今回の改造に使用したスターターリレーはXJR1300用なので、 同車のサービスマニュアルを見たところ、定格電流100アンペア、 コイル抵抗4.2〜4.6オームと記載されていた。 |
| そこで、コイル抵抗を範囲内の最小である4.2オーム、 バッテリー電圧を考えうる最大の15ボルトとして計算すると、15÷4.2=3.5(アンペア)となり、それをアースに落とすためのスイッチには、この値以上の開閉容量を持った物が必要になる。 ところが、購入した近接スイッチ(E2S-W21)の開閉容量は3〜50ミリアンペア以下であり、電流値が2桁も違うとあっては問答無用で使用不可にせざるを得ず、クラッチスイッチの選定は白紙に戻ってしまった。 対策として考えられるのは… (1) 近接スイッチはあきらめ、開閉容量5A程度のスイッチを使う。 (2) スターターリレーを、近接スイッチの開閉容量範囲(50mA以下)で使える物に交換する。 (3) 近接スイッチとスターターリレーの間に、50mA以下で作動し3.5Aを開閉できるリレーを設置する。 (4) 始動可能な条件を“ニュートラルに入っている”だけにし、従来同様クラッチスイッチは使わない。 …などであろうか。 これらのうち、 (3)は合理性に欠けるし、 (4)はズルい(笑)。というわけで、(1)と(2)について、どちらが良いかを検討することにした。 (1)の場合、 最も安上がりにいく |
| なら、純正のリアブレーキスイッチが使える。ストップランプがダブル球の機種なら、 あのスイッチで4.5アンペア程度を開閉しているから、容量的に不足はないはずだ。 だが、あのスイッチはよく壊れるので、もっとマトモな物…ということで候補に上げたのは、オムロンの D4CやSHLなどのリミットスイッチ。これらのNC(常時ON)タイプをクラ ッチレリーズアームで抑え込んでおき、切ったときにONにすればいい。 (2)でいくなら、 リレーの候補はCelducの 100アンペアタイプが有力だ。制御電流は25〜42ミリアンペアだから、 E2S-W21の開閉容量範囲に収まっている。ただ、これについては、値段/入手方法/納期とも不明なうえ、漏れ電流がどの程度になるのかもわからないので、まずは輸入元に確認しようと思っている。 ブレーキのほうは、前後のスイッチを並列に接続し、マイスターかわぐちから差し入れのあった抵抗を取 っかえひっかえしながら抵抗値を決定した後、スイッチの取りつけに進む予定。フロントはとくに問題なく装着できそうで、リアは、できるだけエキパイ〜マフラーから遠い位置に装着すべく、場所とマウント方法を検討しているところである。 |