1月30日に書いた クラッチスイッチとスターターリレーの組み合わせは、結局、クラッチスイッチに大容量の物を使い、スターターリレーは変更なしでいくことに決めた。 以前は見送った CelducのDC用SSR (ソリッドステートリレー)を、今度こそ使うチャンスとばかり、輸入元に電話をし、細かな仕様と値段を確認したところ、 開閉容量100アンペアの製品は日本ではほとんど取り扱いがなく、 値段はおそらく1個数万円になるだろうとのこと。それを聞いた瞬間に スターターリレーSSR化の夢は、もろくも崩れ去った。 だが、まだ完全にあきらめたわけではない。今後、増幅素子に使われているIGBTの需要が増え、単価が下がれば、 製品化されたSSRではなくIGBTを買って SSRを自作するという方法が残されているからだ。 知らぬが仏…とはよく言ったもので、今回、クラッチスイッチの近接化などに興味を示さず、スターターリレーのコイル抵抗値を調べたりしなければ、リレーがモーターの定格の6%にも達する電気を食っているなどとは知らずに済んでいたのに、知ってしまうと何とかしたくなる。 スターターモーターが電気を食うのは許せても、そのスイッチが3アンペア以上も電気を食うのは許しがたい(笑)。その分の電気をモーターに回せば、冬場の朝イチなど、条件の悪いときの始動性がもっと向上するのではないだろうか。…というわけで、スターターリレーの省電力化は、継続検討課題にしておきたい。 |
| ブレーキスイッチのほうは、シート下(右サイドカバー内)にマウントする ストップランプ用SSRを制御するだけだから、26日の最初の図のような回路となり、フロント/リアそれぞれにマウントした近接スイッチを並列に接続すればOKである。 だが、前後とも同じ近接スイッチにするのはつまらない。実は、今回の改造に着手する前からずっと、フロントブレーキスイッチに歪みゲージ式圧力センサーを利用したスイッチを使いたいと考えていたので、これまた、使うなら今がチャンス…と製品を探し、見つけ、値段を調べたところで終わってしまった。たぶん使えそうだが確実に使えるとは断言できない製品に25,200円は高すぎる …というのが断念の理由である。 スイッチとしてパッケージ化された物ではなく、アンプ内蔵あるいはセンサーのみの製品(圧力変換器と呼ばれることが多い)なら、種類は豊富だし、ひょっとすると手の届く値段の製品があるかもしれない。 GP500/MotoGPのワークスマシンには、ブレーキ液圧やエンジンの油圧センサーとして使われている、あれをブレーキスイッチに使いたい…というミーハーな企み(笑)は、またしても先送りになってしまった。 これまた、いつの日か電子回路の設計〜製作と合わせて使えるようになるまで、継続検討課題にしたい。 で、とりあえず前後とも近接スイ ッチでいくと決め、まずは簡単なリアから取りつけ作業を開始した。条件は、なるべくエキパイ〜マフラー |
| から遠い位置にすることと、ON/OFFのタイミング調整が可能かつ、その結果がブレーキペダルの位置調整の影響を受けないこと、などである。 使用する近接スイッチ E2S-W21の仕様書によると“標準検出物体”は “鉄 15×15×1mm”になっているので、それに従い、 1mm厚の鉄板から切り出した鉄片を使うことにした。 鉄片の取りつけネジ穴(2個)を長穴にすればスイッチの検出面から見てX方向の位置調整が可能で、鉄片を支持するアングルのネジ穴(ブレーキロッドが貫通)を長穴にすればY方向の位置調整が可能なので、もうちょっと賢いやり方があるに違いないと思いつつ、とりあえずその方式で製作し、完成を急いだ。 近接スイッチ本体のマウントには得意のアングルではなくチャンネルを使用。フレームのバックステーに溶接されたプレート(マフラーステ ー用の2箇所のネジ穴の間)に穴を開け、M4ビス+ナットで固定した。 チャンネルを使用したのは、平行な2面を利用して防塵カバーを取りつけるため。向こう側の面にリベット留めした0.5mm厚のPET板を後方〜手前〜前方に湾曲させ、マスターシリンダー底部もろともカバーをした後、リベット留めのプレートを介して手前の面にネジ留め…という凝ったことをしたかったからだ(笑)。 リアは、とりあえずこれにて完成とし、続いて、同じ近接スイッチをフロントに取りつける作業に移る予定だ…が、RACERSの執筆が佳境を迎えたので、遅れそうな予感がする。 |