XJ900の爽快チューン
2011年11月3日 - オイル切れで焼き付いたポッケを修理しつつ1980年代を懐かしむ   
     
取り出したピストン。派手に見えるが、傷は深くなく、ピストンリングも含めて、充分に修正可能範囲内だと判断した。
600番のサンドペーパーとオイルストーンで修正を終えたピストン。これ以上きれいにするとピストンクリアランスが過大になる。
 オイル警告灯(分離給油のタンク内の油面が下がると点灯する)の電球が切れ、オイル切れに気づかずに走っていたのが原因で、ポッケのピストン〜シリンダーが焼き付いた。
 整備性に関して、これ以上の物はないというほど簡単な空冷2スト単気筒だから、速攻でシリンダーから上を開けてピストンとリングを点検し、どちらも再使用すると決めるところまでは先週のうちにしていた。
 で、昨日、シリンダーベースパッキンが入荷したので、ようやく修理にとりかかったというわけだ。
 ピストンのダメージは、一見派手ではあるが、深い傷は少ない。シリンダー内壁に溶けたアルミが付着し

ているといったこともなく、軽度な焼き付きだったと判断した。この状態で乗って帰ってきたのだから、当然といえばそれまでだが…(笑)。
 これよりはるかにヒドい状態のピストンを TZ250に組み込んで走らせたことは何度もある。ワークスなら交換して当然のパーツでも、プライベートなら当然再使用…という例は多い。 だから、TZ250で問題にならない程度の修正ピストンを、ポッケに使ってダメなわけがない(笑)。
 ただ、そうした度胸が身についたのは、現役メカ時代も後半に入ってからのこと。最初のころはマニュアルどおりにやっていて、徐々に“どこがどうなってなってなければ大丈

夫か”の勘所を身につけていった。
 今回の修正作業そのものは非常に簡単で、ピストン/ピストンリング/シリンダーの3点以外は手を加える必要がなく、 ピストンは600番のサンドペーパーとオイルストーンを併用して当たりを修正、ピストンリングは2000番のサンドペーパーで4面を掃除、 シリンダーは240番のサンドペーパーで“テカリ”を落とした後、ホーニングしただけである。
 あとは、今回唯一の交換パーツであるシリンダーベースパッキンを交換し、手順どおりに組み立ててエンジンを始動。数分の暖機後、10kmほど、全開走行を含む試乗で問題のないことを確認し、修理完了とした。
経費節減のため、自分で植木の手入れすることにして、まずは本職用の脚立を購入。何事も道具から入る人である(笑)。
240番のサンドペーパーによる指先クロスハッチング。φ56のアルミシリンダーに慣れた手には、少々窮屈で重かった(笑)。


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