2012年4月21日 - 2012年第1回ダンロップツーリングステーション@十国峠(往路) |
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去年の11月20日に滋賀県高島市マキノで開催された“ダンロップツーリングステーション”にゲストとして出演したのに続き、今年は全国各地のイベント(年間5回)に、スタ ッフの一員(アドバイザー)として参加することが決まった。 3月の打ち合わせのとき「晴れたら全部バイクで行くで!」と、うっかり口を滑らせたところ、あとにな って“晴れたら”が抜けたままHPに掲載されてしまい、どこの天気予報を見ても雨が降るのが確実な“22日の箱根”に向かって愛車を駆り、ソロツーリングをすることになった。 スタッフの集合は“前日夕食前に熱海”と決まっているだけで、経路の指定などはない。そこで私は、里帰りツーリングを兼ねた取材やCP襲 |
| 撃ツーリングのときと同じく、伊勢湾フェリーに乗り、高速道路を一切使わないルートで行くことにした。 このツーリングに備え、ダンロップのタイヤ(K300GP)に換装した。ゲストではなくスタッフなのだから当然である。前日、スペアホイールに交換しようとして、なぜかフロントにSTDより1サイズ太い110/90が嵌まっているのに気づくも時間切れ。そのまま出発するしかなかった。 朝6時ちょうどに家を出発。通い慣れた国道163号を東に向かい、 伊賀上野で朝マックの後、CP襲撃ツーリングのときと同じ国道422〜165〜 23〜42号をつないだルートで鳥羽港を目指す。 165に入ってすぐに霧雨が降りはじめ、予想に反して、山を下れば下るほど本降りに…。23号の |
| 途中あたりで我慢できずにカッパを着たが、時すでに遅し。濡れた服の上にカッパを着るとどんなに気持ち悪いか、やったことのある人にはおわかりだろう(笑)。とにかく、そうした“先が思いやられる”状態で、9時すぎに鳥羽港に着いた。 55分の船旅は、ほとんど、乗船待機場所で知り合ったドイツ人サイクリスト、ディルクとのおしゃべりに費やした。母国から空輸した自転車とリヤカーで日本を周遊中で、今日は伊勢から常滑に行くとのこと。カッパを脱いだまま暖かい船室にいると、着ているものが乾いてきた。 伊良湖港では、CP襲撃ツーリングのときと同じく、近所にお住まいのXS1100さんが出迎えてくださった。今日はXS1100ではなくXV750Eだ。さ |
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っそく、彼の案内で、海を見下ろす高台にある“お食事処”へ。伊良湖に来て、ここでサザエや大アサリを食べないテはない(笑)。前回、時間の都合でパスしただけに、今日はぜひともここに寄りたかったのだ。 焼いた大アサリを4個ずつ食べながら、XS1100さんや近所の知り合いの方々とのおしゃべりに興じていると、あっという間に時間は進み、気がつくと11時半。このままずるずると昼食にしたい気持ちをこらえ、XS 1100さんと2人で豊橋に向かう。 空は晴れ、気温も上がってきたうえ、今日いっぱいは降らないだろうという天気予報のせいか、ツーリング中のバイクと頻繁にすれ違う。バイクブロスのウェブマガジンに“ピ ースサイン復活に向けて”と題する |
| コラムを書いた張本人としては、自ら実践しないわけにはいかない。 GT185やTX650でツーリングをしていた30数年前を思い出しつつ、当時よりも一呼吸早めに“チョキ”をした左手を上に挙げると、ほとんどの相手が間髪を入れずに返礼をしてくれた。これは予想外。やはり、みんな、心の準備はしているようだ。今後のツーリングでも、できるだけ早めにサインを出すよう心がけたい。 豊橋で国道1号潮見バイパスに入り、潮見坂の道の駅でXS1100さんとお別れ。あとは箱根まで、延々下道のソロツーリングである。降っちゃいないが晴れてもおらず、カッパを着てちょうどよいくらいの気温。おまけに風が強いから、浜名バイパス 〜浜松バイパスあたりの速度は控え |
| め。浜松バイパスの途中で右折して国道150号に入り、 あとはひたすら150号を御前崎に向かって走る。 御前崎まで来たしるしに灯台を見物していると腹が減ってきた。が、灯台脇の料理屋は予算に合わず、向かいの土産物屋のおばちゃんに「このへんの魚料理で簡単に昼メシの食える店」を尋ね「マリンパークへ行くのがいい」と教えてもらった。 段丘を下りつつ岬をぐるっと回ると、マリンパークと、その脇にある “御前崎海鮮なぶら市場”は、すぐに見つかった。食遊館のほうを一回りして、 味噌汁つきの丼物が500円の店を見つけ、迷わずそこに決定。釜揚げしらす丼を頼んだのに、お店の姉ちゃんの「生しらす丼にしときなよ。今朝水揚げしたばかりの新鮮 |
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な生しらすだから、美味しいわよ」との強力なプッシュに負けて生しらす丼に変更。これは正解。メチャうま! この時期にこのあたりでしか味わえない珍味なのだろうか。 昼食を終えて出発準備をしていると、背後からXS650系2気筒の排気音が聞こえてきた。最近ではXS-1より珍しいとさえ思えるXS650Eだった。乗ってきたのは、どう見ても20代のオーナーとその彼女。普段着でさらりと、最近手に入れたばかりの1973年型のヒストリックバイクを乗りこなしている。「ええ感じやなあ…。ずっと大切に乗ってね〜」などと声をかけながら彼らと別れ、再び国道150号に出て東進を続ける。 静岡県東部は、私にとって土地勘の空白地域である。静岡の市街を抜 |
| け、清水あたりで給油しながら“熱海への道”を聞くと「まだずっと先だから、沼津か三島あたりまで行ってから聞けばいい」と言われた。 知らぬ間に国道1号に合流し、天下のコクイチとは思えぬ、ひなびた脇往還といった感じの片側1車線区間で、前後をクルマに挟まれて中央寄りを走っていたバイクを、前後のクルマもろとも左側からパスした。 しばらく走って信号待ちをしていると、さっきの白/オレンジに塗り分けられたスポーツスターが追いついてきて横に並び、ニコニコしながら挨拶してくれた。 あとでBBSを見ると、 NAKさんという名の書き込みがあった。立ち止まってお話しできなかったのが心残りである。 そこから少し走ると、コクイチは |
| 国道1号にふさわしい片側2車線のバイパスに合流する。驚いたのは、ここの流れの速さ。交差点も信号も少ない海沿いのバイパスとはいえ、前車に追従しているだけで軽く3桁km/hに達する。極めて短時間で沼津と三島の境あたりに達したところでバイパスを降り、コンビニの駐車場で休憩しつつ、函南に住み三島で開業している同級生に電話をした。 「熱海に行くんやったら、そっから136を走って、 函南から熱函(ねっかん)道路ちゅうのに入ったらええわ」と教えてもらい、そのルートで熱海へ。この道は気に入った。適度にアップダウンを繰り返しつつ“開け開けで行ける”鯖街道に似た山岳路である。少々暗くなってきて、充分に楽しめなかったのが残念だ。 |
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