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| 実作業と並行してデザイン(塗り分けと配色)を考えるうえで、自分なりのガイドラインを決めた。 a) STDよりカッコよく、しかしSTDから大きくかけ離れないこと。 b) 特定の他機種に似ていたり、それをイメージさせないこと。 c) ヤマハ車的であること。 d) 純正塗色っぽいこと。 e) 新しすぎず、古すぎないこと。 f) 製作者の技量をわきまえ、ディテイルに凝りすぎないこと。 これらの項目もまた、最初に全部出揃ったのではなく、作業をしながら、デザインを考えながら、並行して決めていったものである。 最初に挙げた “STDよりカッコよく”は、カスタムペイントなのだか |
| ら当然として “STDから大きくかけ離れない”のほうは“色=イメージが変わってしまうのは寂しい”という天の声に従った結果である(笑)。 その他の項目は“あとからとってつけた理由”みたいな気がしないでもないが、自分としてはa)からf)までの条件をすべて満たしたと思っている写真(6)への道のりは、決して容易なものではなかった。 こんな画像の上でさえ、どこか一部分の色を替えたり、ラインの太さや傾きを少しいじっただけで印象ががらっと変わるから、デザインというのは恐ろしいものだと痛感した。 それとともに、好き嫌いは別として(笑)、別にカッコ悪いとは思わない…といったレベルの純正塗色が、実は相当に高レベルなデザインの産物であることもわかった。“おっ、カッコええやん!”と思えるカラーリングともなると、それはもう神業というしかないとさえ思う。 で、実作業のほうはどうなのだ… と聞かれると、誠にお恥ずかしい限り(笑)。グレー(シルバーマイカだと思っていたら、実はウォームグレ ーパールマイカという色名だった)一色に塗ったタンクにブリリアントブルーを吹き、続いてオレンジのストロボラインを入れたところで、マスキングテープの糊で下地の色が溶け、しかもマスク位置が誤っていた …という二重の失敗に気づき、修復不能と判断し、ふりだしに戻ったところである。近日中にペーパーがけ &サフェーサーから再開したい。 |