XJ900の爽快チューン
2012年7月16日 - 爽快チューン10周年記念?ツーリング。周山街道→常神→鯖街道
     
全行程参加者10名+途中合流4名の合計14名。3月の“意識して海を避けた”ルートとは異なり、海辺の景色を堪能。
 毎月第2土曜(例外あり)の21時から、京都/大阪/奈良/滋賀あたりから集まりやすいカフェを舞台にバイク乗り変態オヤジ(例外あり)がウダウダやってる“夜会”の終身幹事長である“もっちゃん”の休みに合わせ、 7月16日(月祝)にツーリングに行くことが決まった。
 このメンバー(といっても流動的だが)による月祝ツーリングは、去年の9月19日の“ヤマハCP襲撃ツーリング”と、今年の3月20日の“紀伊半島の山道を味わいつくすツーリング”に続く3回めである。
“爽快チューン10周年記念?ツーリング”というのは、私が勝手に名づけただけで、他の参加者にとって、

そんなのはどうでもよく(笑)、青天の下、気持ちよい道を楽しく走れればよし…みたいな感じ。ただ、大まかなルートと昼食を外で食べること(ピクニック)については、ほとんど私の独断で決めさせてもらった。
 直前の定例夜会(7月7日)と BBSでの打ち合わせの結果、集合は京都南IC近くのマクドナルドに朝6時半までに、ルートは、周山街道を北上し、若狭湾の海辺を走り、鯖街道を南下する…ということになった。そして、福井県の woodyさんとその仲間が往路の途中で合流されること、最遠方(和歌山)から参加の“なっしょ”さんには、ウチで前泊してもらうことなども決まった。

 そして当日。 朝3時40分に目が覚めた(笑)。客人がお泊まりのときの朝食は“パンコントマテ”に決めているので、台所でゴソゴソしていたら、なっしょさんが起きてきた。本物のパンコントマテは、こんな感じ
の、パンにトマトをなすりつけた物だが、それでは貧相なので、ここに出てる物みたいにしている。で、トマトをみじん切りにする音で、なっしょさんを起こしてしまったというわけだ。そういえば、前夜は“マッシュルームのフリッター・タルタルソースがけ”なる怪しい中欧料理を作ってしまい、なっしょさんには、一泊二食ならぬ一泊二虐のおもてなし?をしてしまった(笑)。
常神半島の中ほど。入り江にあるいくつもの漁港や海水浴場を結ぶ道は、細長い半島の西岸づたいに先端に達する。
食見(しきみ)海水浴場にて。裏手の松林でピクニックの後、防潮堤に座り込んでビキニのお姉さんを物色する面々。
半島の道は、入り江では低地に降り、岬では高地に登り、アップダウンを繰り返す。私は写真を撮りながら最後尾を走行。
 待ち合わせ場所のマクドナルドには、6時前に着いた。6時をすぎると、大阪、滋賀、奈良方面からの参加者が次々と到着。最後に京都市内から久谷御大がやってきて、しばし休憩の後、総勢10名のツーリング部隊は、桂川西岸〜渡月橋〜広沢池を経て周山街道(国道162号)へ。
 途中の休憩や信号待ちで、久谷御大が「よっしゃん、細野の三叉路で左に曲がろ。ええ道あるんや」と、執拗に別ルートへ誘う。嫌いな栗尾峠をパスし、 周山で162号に戻れると聞いた私は、御大の提案を受け入れ「じゃあ、細野から先、久谷さんが先頭走ってくださいよ」と言うと「いや、ワシは2番目走って、わか

りにくいとこだけ、後ろから合図するわ」と、控えめふうを装う(笑)。
 みなさん、これに騙されてはいけません(笑)。誘いに乗って相手の土俵に上がり、前を走ろうものなら、右に左に、コーナーごとに、自分の腕の下あたりに R100Sのフロントフ
ェンダー先端がチラチラ見え隠れする…という、いらだたしい目にあわされるのは間違いない。細野の信号待ちで右側に並んだ私は、先に行くと見せかけて、曲がり終わった直後に左手で“どうぞ”の合図をし、大人しく御大に進路を譲った。
 推定年齢68歳+推定車齢28歳の久谷御大+BMW R100Sは、 待ってましたとばかりにペースを上げる。私も

追走を試みるが、差が詰まるのは直線の前半のみ。他はまったくかなわず、特にタイトコーナーの入り口では“ぬるっ”と、つかみかけたウナギが逃げるように離されてしまう。またしても完敗である。
 周山で162号に戻ったあとは、 再び私が先頭に立ち、コンプライアンスではないにしても、全員が平静な気持ちのまま走れるペースで牛乳広場をめざす。途中、コメリの向かい側にあるクルマ&バイク屋の前で止まり、ショールームの中にあるバイクを偵察。こまきさんが見かけたという“緑色のバイクらしき物体”の正体がXS1であることを確認し、 写真を撮ってから再スタートした。
最後の短いトンネルを抜けると、目の前に常神の漁港と集落、そして集落に覆いかぶさるような半島先端の山が見える。
個々に写真撮影を終えたマシンを漁港の駐車場に並べて記念撮影。「あづぐでだまんね〜」のに、みんなテキパキ動いた。
 牛乳広場(正式名:道の駅・美山ふれあい広場)には8時に到着。早すぎて、美山牛乳工場脇の売店(これぞホンマモンのアウトレット。正式名・美山のめぐみ牛乳工房)は開店前。催促がましく店の前のベンチに座ってみるも、10時の開店が10分早まったところで、そんなにゆっくりしていると、あとの進行が窮屈になる。それでも、なんだかんだで1時間近く牛乳広場に滞在し、トモキ
・オータさん
と合流できた。
 総勢11台となった部隊は、10時前に名田庄の道の駅に到着。ここで地元のwoodyさん一行3名と合流。朝練の途中でようすを覗きに来てくれたP父さんも交えて、しばし歓談。

 ジモティー woodyさんが加わってくれたおかげで、ここから先は、気楽な“ついていくだけツーリング”
である。が、大人しくついていくだけでは気がすまず「海辺の景色のいいところを走りたい」だの「昼メシの調達はコンビニよりスーパーがいい」だの、揚げ句の果てには「ピクニックは涼しい木陰がいいなあ…」などと、ワガママ言い放題(笑)。
 14台の隊列を率い、ワガママをすべて叶えてくれた woodyさん一行に感謝である。小浜市校外のスーパーでは望みどおりの食材が買えたし、小浜から常神までは美しい海辺の道を堪能できたし、難題の“涼しい木陰でピクニック”も、食見海水浴場

裏手の松林という最高のロケーションででき、おまけにその後、常神半島先端の常神漁港まで足を延ばせたのだから、言うことなし。
 常神では、唯一の日陰であるバスの駅に駐車して追い出される人(全員だったか?)あり、海をバックに愛車を撮影する人あり、暑さにメゲてバスの待合室で座り込む人あり、思い思いに昼下がりのひとときを楽しんだあと、貸し切り状態の港の駐車場で集合写真を撮影した。
 帰り道は、 やはりwoodyさん一行の案内で素晴らしい抜け道を経て熊川の道の駅へ。 そこでwoodyさん一行と別れ、私はトモキ・オータさんのXJ750Eに試乗させてもらいながら
見よ! このババリア発動機工場製バイクの多さ。何台いたか忘れたが、過半数がBMW。今回は“K”も1台混じっている。
若狭街道を経て鯖街道に入り、朽木の道の駅へ…。ここまで来れば、帰
ってきたも同然である。あとは走り慣れた、かつてのホームコース・鯖街道…なのだが、なぜか南向きは、北向きほどリズムに乗れず、とっ散らかった走りになってしまう。
 帰ってきたも同然…と感じていたのは、私だけではなく、どうやらみんな同じだったようだ。朽木の道の駅を出てから、途中(地名)の信号までの間は、隊列を組んだ(わりとコンプライアンスな)ツーリングではなく、飛ばしたいヤツは飛ばすフリー走行になってしまった。
 前後にミシュランのパイロット・アクティブを履き、ロール方向への

動きがコワいほど軽いオータ号から自車に乗り換えた直後の私は、一瞬軽快感のなさに不満を感じはしたものの、安定感の高さを生かした積極的な(コンプライアンスとはほど遠い)走りに切り替え、後ろも見ず、一気に途中の信号まで駆け抜けた。
 実はこのあと、もう1軒立ち寄り先があった。今は営業していない、伊香立のバイク屋さんである。XS系ツインが眠っているとの情報を得ていたので、その確認のためだ。古いバイクがいっぱいの店内に、かすかにXS650Eらしき物体が見えたが、どんな程度なのかはわからない。ショ
ーウィンドウに貼られた写真からして、わりと最近まで動いていたよう

ではある。その写真を(こまきさんに送るために)カメラに収め、この日2軒目の偵察は終わった。
 伊香立から先は、このあたりの道に詳しいオータさんに先導してもらう。 県道47〜315号〜湖西道路〜西大津バイパス〜皇子が丘〜大津市街裏道〜名神側道〜田んぼや住宅地内の細い道を経て、気がつけば京滋バイパス石山入り口の前…という、渋滞を巧みに避けたコースだった。
 大阪方面へ向かうメンバーはここから京滋バイパスに乗り、私は、ウチの前を通って帰るあおべえさんと2人で、 走り慣れた国道422号〜和束川沿いのルートで、まだ充分に明るいうちに帰宅することができた。
旧京北町周山のクルマ&バイク屋に展示されていたXS1(左)とTX500初期型。XS1の売り値は120万円値引き可だそうだ。     


<  ひとつ前 ・ 目次 ・ 最新 ・ ひとつ先  >
 
ARCHIVESARCHIVES TUNINGTUNING DATABASEDATABASE HOMEHOME Network RESOURCENetwork RESOURCE    DIARY