08 オーリリャック風ディナー


ホテルがあるCantal県の県庁?所在地は
湖の向こうの山を越えたところにあるAurillacだ。
レストランのメニューを見ていると
ナントカのオーリリャック風というのが多い。
ボクが頼んだ80フランのコースのメニューは
アントレー2種、メイン2種の中から好きなほうを選べる。
アントレーはオーリリャック風サラダ
メインはオーリリャック風ステーキにした。



レストラン&ホテルの入口の壁には
各種協会やガイドブックの
認証(推薦)プレートが貼ってある。
“Gastronomes”や
“Gourmand”の文字が見える。


お客は全部で15人ほどいた。
そこそこまじめな格好をした中年以上のひとたちだ。
ブレザーをはおってきたのは正解だった。
シャツは、スペインまで行くつもりだったので
あっちで人気のある赤系統のストライプ。
それにペーズリーのアスコットタイを巻いてみた。
依然、不審者ではあるが
他の客に不快感を与えることはないだろう。

オーリリャック風サラダがきた。
直径23cmくらいの皿に
はみだしそうにレタス(サラダ菜)が盛られ
その上に、緑の斑入りのチーズのさいころと
まるごとのクルミの実がどっさり乗っていた。
ペパーミント色したドレッシングはピリッと辛く、食欲を刺激する。

次にメインの料理がきた。
ヨーロッパのレストランとしては異例の早さ。
200gくらいのステーキには、これといった特徴はない。
付け合わせは、焼き茄子と焼きトマトとフライドポテトだった。
細かく刻んだ焼き茄子は、まるで何かの佃煮のように見えた。
焼き茄子以外、どれもとても美味しかった。

次はデザート、じゃなくて
フランスでは何と言うのか忘れてしまったが
最後の仕上げの食べ物だ
メニューには“チーズまたはデザート”と書いてあった。
となりの席の中年夫婦は、そのチーズをパンに塗って食べていた。
ボクは、もちろんデザートだっ!
いろいろあるのはわかっていたが
ここでもクリームキャラメルを頼んだ。

出てきたのは、直径12cm、高さ6cmくらいのカスタードプリン。
タマゴがしっかり入っているのだろう
底に、目玉焼きを作ったときにできるような
卵白が固まった薄い膜ができていた。
味は…、シャルルドゴールのなんかと比べちゃ失礼だ。
オランダGPの後、バルセロナに向かう途中で
また食べにきてもいいと思う。
最後にコーヒーを飲んで、この日のディナーは終わった。
フランス人のお姉さんに
「メルスィ〜 ムッシュ〜」と言われるのは
何度聞いても気分がいいものだ。(^_^)