ニースまで100kmくらいのところで
ガソリンスタンドに入って公衆電話を探し
カメラマン・iさんに電話した。
同じ雑誌の仕事をしてる彼は、シーズン中
ニースにアパートを借りて、奥さんといっしょに住んでいる。
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フランスのテレフォンカード。
(これは120度数のもの)
大きさ、厚さとも
クレジットカードと同じで
日本のKDDのグローバルカードと
そっくりの造りのICカードだ。
売り物のカードにも
たいていどこかの広告が入っている。
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フランスの公衆電話は、都会ではどうか知らないが
田舎の屋外にあるのは全部カード専用だ。
ひとけのないところで
硬貨が電話機に入っていたらあぶないのは当たり前。
で、カードを持ってなかったので
ガソリンスタンドから電話したというわけだ。
iさん宅では、ちょうど夕食の準備中だった。
「ウチで晩メシ、食べていったら?」との暖か〜いお言葉。
ニースに着いたらもう一度電話することになったので
売店でテレホンカードを買った。
50度数の“TELECARTE 50”が40フランだ。
カンヌやアンチーブなど
下りたい誘惑にかられる出口を過ぎ
海に向かってグングン坂を下るとニースの出口。
オートルートを下りて
海沿いの“Promenade des Anglais”に入る。
右手は、ゆるく弧を描いて延々と続く
Baie des Anges(天使の湾)に臨む砂浜。
左手は、ヤシの木の並ぶ分離帯をはさんで対向車線があり
その向こうに、立派なホテルやレストランなどが並んでいる。
iさんのアパートは、その高級ホテル街のすぐ裏にある。
窓から海が見えないというだけで
ずいぶん部屋代は安くなるそうだ。
“確か、このあたりだったな…”
と、公衆電話を探して電話したら
「例のホテルのとなりのパーキングで待ってて」という返事。
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Salonからオートルートに乗ると
間もなく、マルセイユ方面と
ニース方面[A8]の分岐がある。
ここで[A8]に進路をとると
間もなくAix-en-Provence。
Aixから先のオートルートは
緩やかな起伏とカーブの繰り返し。
ToulonやSt.Tropezなど
有名観光地への出口を過ぎると
やや急な山岳路となり
カンヌの先で海沿いに出る。
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言われたとおりに待っていると、iさんがやってきた。
「このパーキングは、地下にあって
24時間警備されているから大丈夫」とのこと。
安心してトランクに荷物を入れたまま、i家に直行した。
久しぶりの日本の家庭料理は、やはり美味しい!
玄米をわざわざ日本から送って炊いているそうだ。
豆腐はニースにも売っているらしい。
葱は日本のものほどクサ味のないものだった。
野菜炒めと味噌汁と、豆のおひたし。
ボクが日本から持ってきて
ホッケンハイムでiさんにあげた昆布の佃煮も出てきた。
ビールは、iさん好みのクローネンブルク。
わいわいおしゃべりしながら飲んだので、今日は酔わなかった。
去年だったか一昨年だったか
i家に泊めてもらったことがあったが
今回は近くのホテルに泊まることにした。
近くといっても、海の見えるところではない。
ちょっと裏通りに入った“Hotel de la Fontaine”という
どこにでもありそうな名前の☆☆☆クラスだ。
ここでも英語は完璧に通じた。
1泊朝食付きで430フラン。
風呂はなくてシャワーだが
クーラー、電話、TV付きの部屋だから
このシーズンのニースとしては高くないらしい。
部屋にあったのは変な構造の電話機だったので
カプラーを使ってマルセイユのTYMPASにアクセスしたら
これが絶好調! 信じられない速さで画面がスクロールする。
何か書こうと思っているうちに眠たくなった。
やはり、ちょっと酔っていたのかもしれない。
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どこからでもアクセスするためには
こういった怪しげなパーツを
持ち歩かねばならない。
上の受話器ふうのがカプラーで
受話器に縛りつけて使う。
下にある配線類は
ドイツ、フランス、イギリス
各国のモジュラージャックを
日米で主流のRJ11ジャックに
変換するためのもの。
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