レースが終わってわれわれが向かったのは 
またしても中華料理店だった。 
もういい加減うんざりしていたが 
たいていはカメラマンの先生がたのうち 
どなたかのおごりなので 
いっしょに行かないテはない。(^_^;  
またもや同じような料理と同じようなデザート食べ 
午後10時頃にようやく出発することになった。 
6月末のオランダでは、ようやく日が暮れる時間である。 
 
明朝スキポールからニースに帰るiさんと 
日本に帰る某誌のライター・S嬢 
それに、翌週のヨーロッパGPの取材を経てフランクフルトまで 
ずっといっしょに移動するWさんを乗せ 
3日前にiさんを迎えに行ったのと同じ 
アフスルイトダイク経由のルートでスキポールに向かう。 
泊まりは全員、スキポール空港横のHotel ibisだ。 
 
  
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アッセンからの帰りも 
いったんグローニンゲンに出て 
[A7-E22](締め切り堤防)経由で 
アムステルダムに向かった。 
予約していたホテルは 
空港のすぐ近くにある 
ibis Amsterdam Airport。 
イヤな目には会っても 
とりあえず便利なので 
未だにアムステルダムの常宿だ。 
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アウトバーンをゆっくり飛ばし 
ホテルに着いたら11時半を過ぎていた。 
4人とも重い荷物をゴロゴロ転がしてチェックインしようとしたら 
「部屋はないから他のホテルへ案内する」との返事。 
ドイツGP後のシャルルドゴール横のibisに次いで2度目である。 
カウンター内の会話をちらっと聞いたところでは 
どうやらプルマンに泊めてくれるらしい。(^_^)  
 
しかし、予約のときにクレジットカードを呈示し 
どんなに遅く到着しても部屋を確保し 
不泊の場合でも料金を引き落とせるようにデポジットしたから 
これは明らかな契約違反。抗議しておかねばならない。 
「バカヤロー! オレたちはちゃんとここに来て予約したんだぜ!」 
「クレジットカードのギャランティーは何のためなんだ?」 
「これが予約を受けたヤツの名刺だ。コイツを呼べ」 
 
ボクとWさんが口々に抗議するが 
プルマンと聞いてしまったから、イマイチ元気がない。 
iさんの「どこでもいいから早く行こうぜ」の言葉に促され 
ホテル側が用意したリムジンの後について 
プルマンに向かうことになった。 
ibisから、そう遠くないところにプルマンはあった。 
ACCORグループのホテルの中では 
ibis、ARCADEの上がNOVOTEL、ALTEA、mercureで 
その上がソフィテルとプルマンだから 
一気に2ランク上へグレードアップしたわけだ。 
 
レセプションで 
ibisの1泊ぶん以上の金を払わなくていいことを確認し 
ボクとWさんがツインの 
iさんとS嬢がそれぞれシングルのキーを受け取ったとき 
時刻はすでに午前1時を過ぎていた。 
部屋に入ってみると、そこは期待したほど豪華でも清潔でもなく 
明らかに安い部屋に回されたという感じだった。 
 
翌朝起きると、iさんとS嬢は 
どちらも早朝のフライトだったので 
すでにチェックアウトしていた。 
ボクとWさんは、これから5日かけてバルセロナへ移動する。 
ダッチTT=オランダGPの次のレースは 
バルセロナ近郊のカタルーニャサーキットで開かれる 
シリーズ第8戦・ヨーロッパGPだ。 
決勝日は7月4日。ダッチTTの8日後だから 
6月13日のドイツGP〜6月26日のダッチTT間ほどの余裕はない。 
 
“さて、どこを通って行きましょう…” 
われわれは終了ぎりぎりの午前10時に滑り込んだ食堂で 
遅い朝食をとりながら、これから5日間のルートを考えた。 
食べ物の好み以外、Wさんとは意見が合う。 
シャモニーにいるWさんの大先輩・M先生を訪ねるのもいいし 
アンドラへ買い物に行くのも楽しそう。 
“じゃ、両方行きましょう!”ってことになって 
われわれはアムステルダム→フランクフルト→ 
バーゼル→ベルン→ローザンヌを経て 
シャモニーまで行き、そこで2泊してからアンドラに向かい 
1泊してからカタルーニャサーキット入りすることにした。 
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