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| 増加が始まり、ある回転数で増加を止め、それ以後は一定…という単純なものに違いない。 ずいぶん前に、2個のピックアップコイルをマウントしたステーターの、クランクケースへの取り付け穴を長穴にし、コイルの位置を、進角の度数が増える側に10度、減る側に5度まで動かせるようにした。これによってできるのは、先に書いた√形の線の全体を上げたり下げたりするだけで、形を変えたり、部分的に上げ下げすることはできない。 √形が、そのエンジンにとって最適などということは考えられないから、より進角度数を増やしたほうが良い回転数もあれば、減らしたほう |
| が良い回転数もあるはずだ。 増える側に10度、減る側に5度の範囲内で動かしてみると、回転数によって、力感が増したり振動が小さくなったり、またはその逆の変化が感じられる。ある回転数では振動が減るのに、別の回転数では増えるといった例もある。 そんなことをいろいろやってみた結論は “STDの進角特性は、カーブ自体は大したことがない(作られた時代を考えると無理もない)が、その設定位置は、全回転域/全スロットル開度を均等に使うのなら、これ以上動かしようのないベスト(不満が最も小さい)である”…というものだ。やはりSTDは偉い! |