ヤバいなぁ、これ。病みつきになりそうだわ…と思いながらも、前方が空いたのを見はからっては、何度も5速5000rpmからの全開加速を繰り返した。その回転域では嫌な振動はまったく感じられず、回せば回すほどピタリと軸芯の出るエアツールのような感触だ。 エンジン関係で唯一不満に思ったのは、 5000rpm以上で全閉にしたまま、徐々に回転が下がって 4500rpmを下まわり、 3800rpmに達するまでの間(幅にして700rpm)の微振動である。もう少し進角度数を増やせばマシになるのはわかっているが、それをすると他の回転域で“もっさり感”が出る。やはり、 TPS対応の点火系は早急に導入したいところだ。 いろんなバイクに乗せてもらえたのも本日の収穫。中でも、かわぐちさんのXV750Eと、ちんねん小堺さん(本名を晒して良いかどうか迷い、 |
| 私が勝手に命名。そのうちご本人が別名で BBSに登場?)の XJR1200が素晴らしかった。ちんねん小堺さんは、以前本誌に書いた“朽木の道の駅でお会いしましょう”で本当にお会いして以来3年ぶりの再会だ。 かわぐち号の、嫌な振動をきれいさっぱり取り払った、まろやかで心地よい鼓動感は、狭角Vツインに対する認識を改めさせるに充分だったし、実走行8万kmとはとても思えぬ曖昧さのない(しかし癒し系の)エンジンは、これも“奇跡の個体”と呼ぶべきだろう。 XJR1200のほうは、 爽快チューンの記事と今井さんの XJR1300の記事を参考にチューニングしたとのことだが、このポジションと足まわりの良さは感動的。749Sを借りて東名の御殿場あたりのカーブを走ったときの感覚に近かった。足まわりチューンの強力なライバル出現である。 |