ト)にスフェリカル(ピロボール)を用いたものがあったが、それも、上側はラバーブッシュだった。 スポーツ性の高い機種のほとんどが、今やリンク式モノショック(すべてのピボットが、ちゃんとした軸受け構造のはず)だから、2本ショ ックのマウント部は、旧態依然のまま放置されているのではないか。 わがXJ900は、 乗りはじめて間もなく XJR1200用のリアショック(ヤマハ車に純正装着されたオーリンズの中で、唯一カロッツェリアジャパンでO/Hが可能なYA5220/5230)に交換しており、これは上下ともにラバーブッシュ入り。元々どういう取り付け方だったのかは知らないが、XJ900のA寸と比べると、 こいつのB寸は3mm以上も短いのである。 どうやって取り付けていたかというと、何もしていなかった。つまり |
| 軸方向にはガタガタだったのである(笑)。が、まあ、軸方向に大きな力のかかる部分ではないし、それを言うなら、多くの機種のスイングアームピボットは、隙間こそ小さいものの、軸方向への動きに対して無防備に近いではないか。 ともあれ、私の場合は、2本のシ ョックの上下合わせて4箇所が4箇所とも、締めつけ力がラバーブッシ ュのインナーカラーにはかからないから、内側の軸(上部左右と下部左側は外径14mmのボス、下部右側はボルトとの間に入る内径10・外径14mmのカラー)との間で、回転方向に滑りが可能。これがおそらく、今回の給脂の前から“動きが良い”と言われていた理由のひとつであり、今回の給脂によって劇的に動きが良くな った原因でもある。実はあとふたつ理由があるのだが、それは次回に。 |