XJ900の爽快チューン
2008年6月9日 - 一昨日のセッティング&ツーリング(続き)   
     
道端に転がっていた鉄筋と岩でリアサススプリングのロックナットを外す原始人にえ。撮影は、されるがままのオーナーご本人。
 他のみんなが、その場で折り詰めにしてくれる弁当(定食?)を待つ間に、隣の店で“さんま寿司”を見つけた私は“こっちのほうが早くていいぜ”とばかりに 450円のさんま寿司に飛びついた。待つのが嫌いな
“いらち”な性格は、たいてい損をすることが多いのだが、この日は幸運だった。初めて食べたさんま寿司の美味いこと! 県内の道の駅同士で提携しているらしく、熊野の道の駅から届いたばかりだそうだ。
 いったん腰を落ち着けると、明日の朝まででもしゃべっていそうなオヤジどもを急きたて、続きの道を走りだす。ここでも実は道に迷い、三重/滋賀県境の山の中を適当に走って国道307号に出た。途中、SRXかわぐち号に試乗させてもらい、またしても“やられた!”という感じ。
 これもまた、ステアリングヘッドまわりの整備が行き届いているだけでなく、通常よりもうんと緩めに締めているのが乗った途端にわかる。にえ号のゆったりした動きとは異なり、こちらは小刻みな動きである。
 国道307号を少し走ると、422号の分岐にさしかかる。ここから先はもう、私には走り慣れた道。交差点の脇で数分停車し、次に走りだそうとしたとき、みんなが“次はどれに乗ろうか…”と迷っているのが、見ていておかしかった。変態オヤジ衆の
“ツーリング&セッティング・交換試乗つき”ならではの光景だ。
 再びkei-1号に跨がり、XJ900のテストコースにしている区間の終わりにある“例のポイント”まで走ることにした私は、慣れた道で、ここまでのセッティング変更を加味した現

在の状態を探ってみた。
 その結果、壬生野でステアリングダンパーを取り外したおかげで初期の応答性が改善しており、本来のステアリングヘッドの動きはそれほど悪くなく、阿山の道の駅でフロントフォークの突き出しを約5mm減らしたのは正解で、あとは前後のスプリングとダンパーの調整で何とかなりそうな気がした。とはいえ、それに簡単に手をつけるための標準セッテ
ィングがないのが、他機種流用の足まわりの辛いところである。
 仲間うちではすでに固有名詞化した“例のポイント”に着いたあと、kei-1号に試乗した みんなの意見を総合すると、リアのプリロードを抜いたほうが良さそうと決まったが、工具がない。しかし、そんなことであきらめるわけにはいかない。
 道端に落ちていた手ごろな長さの鉄筋と握りこぶし大の岩を見つけた私が、にえさんにそれを渡すと、苦もなくロックナットは緩み、即座にプリロードアジャスターを1回転緩めることに成功した。その後、みんなで何度も走りながらダンパーの調整をし、出発時と比べるとはるかに良好な操安性にまで漕ぎつけた。
 そしてこの日もやはり、最後の締めくくりはお気に入りのカフェでのミーティング。途中で偶然出会ったむらかみさんを交えて、変態オヤジ6人衆のおしゃべりは、延々3時間にもおよんだ。帰宅したあと「チョッと午前中走ってくるが、ごゆっくりなこと!」と凄まれようとも、そこは得意のにやにやぺこぺこで切り抜け、次の週末に思いを馳せる光景が目に浮かぶようですなぁ…。
 奈良県名張市から 国道165号を東進して三重県に入り、少し迷いはしたものの入り口を探し当ててグリーンロードを北上し、 その後国道163号の長野峠を越える…という、ただひとり当初の予定どおりのルートを快走してきたかわぐちさんが名阪国道壬生野ICに現われたのは11時。
 2〜30分先に壬生野に着いた4人はかわぐちさんを待つ間に SRX kei-1号のエアフィルター(パワーフィルター)が外れ、フレームとエンジンの隙間に引っかかっているのを見つけ、その修理を済ませた。
 いくら軽いとはいえ、キャブ本体と変わらない大きさのパワーフィルターを、差し込んでバンドで締めるだけでは心配だ。キャブの口径が小さく、 振動の大きいSRXだからなおさらだ。長めのOリングか何かをうまく利用して、上から緩く(引っ張り上げないように)吊り下げておけば、脱落しにくくなりそうだ。
 かわぐちさんと合流し、再び5台の集団となった一行は、国道25号を突っ切り、阿山から422号を目指す。が、走りだして間もなく道の駅の看板を見つけ、トイレ休憩。駐車場でうだうだしながら kei-1号をなぶりものにしていると、あっという間に時間は経過し、ここで昼食に…。


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