XJ900の爽快チューン
2008年6月17日 - “ルーツ・ザ・原チャリ”レース観戦(15日)   
     
2台のVespaに囲まれた、のどかなスタートシーン。赤のVespaは排気量も拡大しているらしく、ストレートスピードは圧巻。
ナーの最後でマシンをコジってタイヤの負担を増やすと、パワーを食われて加速が鈍る。コーナリングの最後は、必要がなく・わざとらしい感じがしてもアウトいっぱいまでふくらんで緩やかに直線につなぐべし。
■全区間を速く走ろうとするな:
または、アウトインアウトにこだわるな、である。高速区間の速度を高めるほうが、低速区間を速く走るよりも効率的なタイムアップが可能だから、高速コーナーではできるだけ直線的ラインを通り、長い直線の前後のタイトコーナーでは頑張りすぎず、長い直線で開けている時間を長くできるラインを走るべし。
 …と、まあ、これら3つが主な内容だったと思う。ミニバイクレースには、パワーに余裕のある大排気量車を、安全マージンをたっぷりとって峠道で走らせるのとは異なったパワーマネジメントが必要である。
 峠道で速いライダーがミニバイクレースでも速いとはいえないが、ミニバイクレースで速いライダーは大型車でも速く走れる可能性が充分にあると思う。それはひとえに、足りないパワーを走り方でカバーする訓練のたまものであり、サーキット走行の基本が身につくからである。
 Nie's garageの“にえ”さんが出場する“ルーツ・ザ・原チャリ”というレースを見に行ってきた。会場は、ウチからわずか30分の距離にある近畿スポーツランドである。
 ここのボスとは、その昔、パンパシフィック選手権ロードレースのニ
ュージーランド戦に、同じチームのスタッフとして遠征した仲で…と書き出すと長くなるので話を戻す。
 気温15度という6月とは思えない

口出しをしたくなってしまう。
 が、まあ、メカニックもレース観戦も仕事だった時期があるから、ただのオヤジの文句よりは好感を持って聞いてもらえたようだ。その中で走りについてのアドバイスは、以下のようなものである。
■立ち上がりで急に起こすな:
寝ていたマシンを急に起こすとリアアクスル〜タイヤの接地面間の距離が急増し、エンジン回転が急降下す
寒さの中を、 XJ900に乗って現地に向かった。7時からの練習と8時半から決勝(4時間耐久)の最初の1時間だけ見て帰る予定だった。
 最近、レースの取材は仕事ではなくなり、ミニバイクコースとはいえ久しぶりのサーキットである。ただの応援のつもりだったのに、マシンや走りを見ているとついつい余計な
る。パワーに余裕のないミニバイクは、これが原因で加速が鈍るから、立ち上がりのラインはできるだけスムーズかつ大きなRを描くべし。
■コーナー出口でタイヤを潰すな:
コーナリング(性能および技術)に余裕がある場合、もっと小回りをして早めにマシンを直立させたい気持ちはわかるが、そうするためにコー
GPマシンを思わせる3台のYSR。中央のOW35K塗色車は出色の出来栄え。ミニバイク観戦の楽しさを味わわせてくれる。


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