7月20日のダイアリーにも、 本誌2008年10月号にも書いたように、車検直前のタイヤ交換は、けっこうヒヤヒヤものだった。ナップスのおかげで何とかスポーツデーモンを入手できたとはいえ、他のタイヤを試しておくのも悪くないと考え、代替筆頭候補であるメッツラーのレーザーテックをテストすることにした。 このタイヤに XJ900に適合するサイズがあるのはずっと前からわかっており、ちょっと古めの大排気量スポーツ車用タイヤとしてダンロップK300GPと並ぶ人気商品(ピレリ・スポーツデーモンよりもはるかによく売れている)なのも知っていた。 にもかかわらず、これまでずっとレーザーテックを使おうとしなかった理由は単純だ。見た目が好みじゃないから。リアはともかくフロントのパターンに色気がなさすぎる。すらりと伸びた足元も、ゴワゴワの毛糸のタイツじゃ興醒めである。 |
| が、まあ、今回は、パターンには目をつむって、とりあえず試してみることにした。車検直前に新品に交換したスポーツデーモンの走行距離は3399km。K300GPだとそろそろ寿命末期だが、スポーツデーモンならまだまだこれからといったところ。比較にはちょうど良い時期である。 スペアホイールにレーザーテックを装着し、ブレーキディスクは当たりのついた使用中のものを移植。足まわりのセッティングは変えず、空気圧も同じ前2.3、後ろ2.5kg/cm^2に合わせてテスト走行を開始した。 クラッチをつないだ瞬間に、後ろが下がっているような気がした。まだ測っていないが、タイヤの高さが違うのかもしれない。無意識に、いつもより1〜2cm前寄りに座っていることに、しばらくして気がついた。 街中をゆっくり走っている限り、レーザーテックのフィーリングはスポーツデーモンに非常に似ている。 |