屋根の次は床である。普通なら、次は壁なのだろうが、壁には戸や窓をつけたいし、屋根との取り合いや地面との隙間の処理など、考えなければならないことが多すぎる。 考えてばかりでは作業が進まないので、とりあえず床を先に作って使 ってみることにした。使ってみれば案外簡単に仕様が決まるかもしれないし、決まったところから少しずつ壁を作っていけばいいじゃないか。 床を先にした理由はもうひとつある。ガレージ左半分の“整備スペース”の全面ではないものの、かなりの面積に床を張るのに、壁があると作業のじゃまになるからだ。 |
| 2400mmを2本、2324mmを4本使って目の字を組み、続いて3つの横長のマス目を細かく仕切っていく。ここはけっこう考えどころだった。 縦と横の仕切りを混在させ、十文字を作らず(これがあるとネジ留めしにくい)、ネジの背後には75mmのタッピングスクリュー+電動ドライバーが入る隙間が欲しい…という条件を満たす仕切りの配置決定は、パズルを解くような楽しさがあった。 あとはただ、ひたすら隙間の距離を測り、2×4材を切り、隙間に押し込み、両側からネジで留めていくだけ。…と書くと簡単そうだが、これだけで4時間近くかかった。 |
| 完成した枠は、床板を張る前に固定しなければならない。この場所のアスファルト舗装面は、奥が低く、左も少々低くなっているが、床の水平は、屋根の梁以上に正確に出しておきたい。定盤のように平らで、傾きがまったくない床面が理想だ。 そのために、まず、透明なホースに水を入れてレベルゲージを作り、周りの4本の柱が同一水平面と交差する箇所に線を引き、それを基準に水糸を張り、水糸と枠の上面が平行になるように、下に木片を差し込んでいった。あとは、ちゃんとした詰め木を作り、要所要所でアングルを介して地面に固定するだけだ。 |