造るからには、単なる車庫ではなく、整備室と呼べるスペースが欲しかった。左半分を整備室にすると決めてからは、そこに床を張り、その上に整備台を置くのを楽しみにしていた。マシンを台に載せることによる整備上のメリットと体の楽さは、レースメカ時代に痛感している。 高さと幅は、経験上、450×600mmが最良だとわかっていたので迷いはなかった。 長さは、TZ250やYZR250のときは1800mmでも短いとは思わなかったが、全長2.3メートルのXJ900を載せるには、もう少々必要だ。 道板を使って押し上げ、ブレーキをかけて止め、センタースタンドを立てて後退したときにバランスの良い寸法。そしてもちろん、ガレージ全体の大きさや市販の材木の寸法なども考慮し、2400mmに決定した。 ガレージを造ろうと思い立ってから今日までの2週間のうち1〜2分くらいはリフトの設置を考えた。しか |
| し、値段が高い、動力源が必要、撤去が困難などの理由で却下。両脇にピットを掘るのも3〜4分考えたが、これも、穴掘りと防水が大変、転落の危険があるなどの理由で廃案。昔ながらの整備台でいくことにした。 床を張って整備台を載せると決ま っても、依然として壁や出入り口をどうするかは未定のまま。出入り口をどこにするかは、整備室の中でどちら向きにマシンを置きたいかで決まる。ところが、それがなかなか決まらない…というより、したい作業に合わせて、いろんな向きに置きたい。目の前に整備箇所があり、振り向けば工具箱…というのが理想だ。 それならいっそのこと、マシンを回してしまえ…と、最初は冗談半分で考えた。通常、このテの思いつきは、2〜3日で色あせてしまうはず。でも今回は違った。人がやってなさそう、雑誌のネタにちょうどいい、機関庫の転車台(ターンテーブル) |