XJ900の爽快チューン
2009年3月28日 - フロントフォークセッティング(その8)バルブにストロークセンサーを装着
     
別のエミュレーターから借用したバルブをスプリングの偏心防止ガイドに、BSR37キャブのOリングをストロークセンサーにした。
2.2mmで、通常は1mm程度が多い。
 こんなに小さいリフトで大丈夫なのか…と、最初は思った。何しろ、フォークシリンダー底部にある圧側オリフィスは、 XJ900の場合、直径5mmの穴が4個だから、それと比べれば断面積は激減である。が、伸び側オリフィスを見てみれば、その断面積は、おそらくエミュレーターの圧側流路よりもさらに小さいはずだ。
 それでもちゃんとフォークは伸びるのだから、リリーフバルブのリフト、花弁型プレートによる隙間からのリーク、リリーフバルブのプレート中穴〜ボルト間のリークを合わせると、 1mmリフトあたりが、ほどよい圧側ダンピングフォースを得るのにちょうど良いのかもしれない。
 私の場合は、 たまたま1mmあたりが多いが、花弁型プレートがなければもっとリフトするはずだし、元々のフォークのストロークに対するオイル流量、オイル流量に対するエミ
ュレーターのサイズなどが違えば、当然、最大リフト量も異なってくることを、念のため付記しておく。
 26日のところに“ボルトの円筒部に色を塗ってみた”と書いた。ところが、元々ボルトの円筒部とリリーフバルブの間には隙間があり、薄く塗ったのではバルブがリフトしても色が落ちず、かといって厚く塗ると剥がれた塗料が隙間に詰まり、バル
良い具合の滑り加減だった。装着状態での外径はスプリングの内径よりわずかに小さく、ひっかかったり動かされたりする心配はなさそうだ。
 問題は、スプリングの偏心を抑える方法だが、これには、別のエミュレーターからバルブのプレートのみ
ブの動きが悪くなりそうだ。両方試してみて、どちらもダメだとわかったので、最初に思いついた“Oリングによるストロークセンサー”を装着することにした。
 Oリングは、 BSR37キャブの負圧室キャップと本体の間に入っている内径2mm程度のヤツにした。これを伸ばしてボルトに通すと、ちょうど
借用し、ボルト頭部のワッシャの下に噛ませた。エミュレーターのサイズは異なってもスプリングは兼用なので、寸法はぴったりである。
 Oリングを使いはじめてからは、セッティング変更のためにエミュレ
ーターを取り出すたびにリフト量を測定し、Oリングを元に戻して組みつけている。今までの最大リフトは
大きく尖った段差を乗り越え、体が前につんのめるといったことがなければ、荒れた高速コーナーを攻めてもリフトはこの程度。


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