フォークシリンダー下部の圧側オリフィス径と個数を、 STDの5mm×4個から8mm×6個に拡大し、ようやくエミュレーター本来の、リリーフバルブスプリングのレートとプリロードによる圧側ダンピングフォースのセッティングに取りかかった。 最弱のスプリングにプリロードをかけないという最初のセットこそ失敗だったものの、3月31日のところに書いたように、ばねレートを上げれば問題は解決する…と確信した。 が、その前に、以前かなり感触の良かった58番のフォークオイルを試してみたくなり、まずはオイル粘度のみ変更し、どのような症状が現われるかを探ってみることにした。 結果は悪くなかった。40番のときよりも、マシンの挙動全般がしっとり落ち着き、乗り心地/旋回性ともに向上している。試乗メモに“タイヤの仕事が増えている感じ”と書いたように、グリップが良くなり、タ |
| イヤの変形が増えているようだ。 これに気を良くして、さっそくリリーフバルブのスプリングを、1ランクレートの高い青に交換した。 が、どういうわけか、旋回性の改善は微々たるものでしかなかった。悪くなってはいないが、期待が大きかっただけに少々ガッカリした。 もう1ランクレートを上げるのはあとまわしにして、再びフォークオイルの粘度を変えようと思った。以前から、40番と50番の中間より少々58番に寄ったあたりが、自分のマシンにはベストマッチするのではないかと思っていた。しかしアッシュには40番と58番の間の粘度がなく、諦めていたのだが、今回、どうしても中間を試したくなったのだ。 そこで製造元社長(アッシュのオイル開発者)に電話をして、52番を作るには、58番と40番を何対何で混ぜれば良いかを聞いてみた。それに対する社長の回答は“58番対40番を |