軽快感のなさと安定感のなさは同居しうる。これがわかったのは、5日の予行演習とその後の走りのおかげだ。同居しうるということは、あちらを立てればこちらが立たず…に陥るのを恐れたり、妥協点を探ったりする必要がないということだ。軽快感のなさと安定感のなさを、バッサリと一刀両断にすればいい。 今回カートリッジエミュレーターのセッティングを始める前の、操安性に関する試行錯誤を振り返り、5日に感じた軽快感のなさと安定感のなさ、それぞれの解決策を個別に探 |
| してみたところ、軽快感のなさにはタイヤの空気圧を少々高めてやり、安定感のなさにはフロントフォークの突き出しを少々減らしてやれば良いのではないかという気がした。 これなら、エミュレーターを取り出す必要もなく、10分もあれば両方とも作業できてしまう。 で、とりあえず空気圧は4月2日に下げる前の 前230/後ろ250kPaに、突き出しは1mm減の4.5mmにした。 この状態で朝練に出発しようとして驚いた。ガレージから家の前の道までの、わずか10メートルくらいを |
| 転がしただけで違いがわかる。一昨日と比べ、軽快かつ安定している。細かい分析はあとまわしにして、わずか1時間あまりではあったが、朝桜見物を楽しんできた。 花見ポイントまでの往復に通った和束川沿いの道でのテストでは、直進からコーナーに入るときと同じ感覚で旋回中に半径の増減ができ、それでいて安定感は高まっている。 フロントフォークの動き/ダンピングとも過不足なく、オートバイというよりは、猫科の動物の背中に乗 っているような感触だった。 |