XJ900の爽快チューン
2009年5月6日 - アンダンテ・マ・ノン・トロッポ 
     
 今日でフロントフォークセッティングは一段落である。一日中変更と試乗を繰り返していた一昨日の夜遅く、5セット目にしてようやく“フロントフォークの隅を突く”に書いた“驚くほど動きの良い状態”に合
ったダンパーのセッティングに到達したと感じたので、まずはこの状態で、普段の“試走”とは違う“気ままなのんびりツーリング”に出た。
 突然晴れ間が覗いたとはいえ、いつまた降り出すかわからない空模様なので、あまり遠出はできない。ところどころにウェットパッチの残っている和束川沿いの道をゆっくり流した後、このところテストコースにしている国道422号の甲賀市/大津市境あたりでバイパスから外れ、信楽川に沿って点在する集落を縫う、曲がりくねった旧道に乗り入れた。
 雨が上がったばかりのフルウェットの路面を、4速1200rpmあたりを中心に、スロットルワークだけで静々と走る。 5速だと少々足りないピッチングモーションも、 3速では押しつけがましく、4速が好ましい。
 このマシンに乗りはじめてからの85,000km超で、今が最も動きが良い前後サスペンションと、開け始めと戻した瞬間の一瞬の反応をあえてダルに仕上げたキャブレターのおかげで、まるで、今日ここを走るためにメンテナンスやセッティングをしてきたのかと思うほど心地よい。
 重箱ならぬフロントフォークの隅を突いた組み付けは、直進性の高さや旋回性の素直さだけでなく、安定感とグリップの向上にも効果があるらしく、11,000kmを超えた前後のピレリ・スポーツデーモンが、まるで新品タイヤのように感じられた。

のんびりした連休最終日の昼下がり。川沿いの小径をゆったりと流していて、滝のように空から降り注ぐ藤の花を見つけた。


<  ひとつ前 ・ 目次 ・ 最新 ・ ひとつ先  >
 
ARCHIVESARCHIVES TUNINGTUNING DATABASEDATABASE HOMEHOME Network RESOURCENetwork RESOURCE    DIARY