油面高さ(通常の調整値)と、伸び切り状態でフォーク内に閉じ込められた空気の体積を元に、そこから何mmストロークしたときに 何kgfのエアばね反力が得られるかを求める考え方(その1)と計算式(その2)がわかったところで、 XJ900の各部を測定し、計算の元データを得た。 その2に書いたように、圧縮前体積さえちゃんとわかれば、あとは簡単である。で、まずは、通常の方法(コイルスプリングなし、全屈)で油面高さを150mmに合わせ、 そのまま伸び切り状態までアウターチューブを下げ、そのときのストローク量(伸びた長さ)と、インナーチューブ上端〜油面間の距離を測定した。 上の写真はそのときのメモで、全屈スキマが全屈時のアンダーブラケ ット下端〜ダストシール上端間の距離、全伸スキマが伸び切り時の同じ区間の距離、stはそれらの差、そして OIL LEVELは調整した油面高さ、 |
| 全伸油面は伸び切り状態でのインナ ーチューブ上端〜油面間の距離だ。 ここで気をつけなければならないのは、油面が150mm、 ストロークが130mmだからといって、 全伸油面がその合計の 280mmにはならないということである。実測するしかない。 続いて、インナーチューブ頂部のキャップを締めつけたとき、インナ ーチューブの中にキャップの胴部が何mm入るかを測定。それと合わせ、コイルスプリングの上に載るワッシ ャの寸法も測っておく。 そして最後に、コイルスプリングの重量を計測。これは、密度を元に計算して体積を求めるためである。 で、これらのデータから圧縮前体積を求めるには、まず、インナーチ ューブの内径が3cmだから、その半分の2乗×円周率で断面積を出し、それに全伸油面の34.8cmを掛けて油面上にある空気の体積を 246cm^3と算出。この数値から、中に入るコイ |