XJ900の爽快チューン
2009年7月19日 - エミュレーターのスプリングを最弱レートにタイヤも新品に交換したが…
     
 昨日のツーリング中、集合場所に着くまでの30分間にテストをし、プチ落胆モードに陥る原因となったフロントフォークの過剰ダンピング。これを何とかしようと、朝からカートリッジエミュレーターのスプリングを交換した。これまでしばらく使用していたのは標準的バネレートの黄色で、それを最も弱いレートのもの(クロームメッキ)に交換した。
 初めて使った73番のフォークオイルのインプレッションは、昨日のダイアリーに書いたとおり。低速直進時の好印象とは裏腹に、高速走行時には“突き上げ感”と“振りほどき感”があり、走っていて楽しくないうえ、乗り疲れする感じである。
 これらの症状を、低速作動時に不足気味だったダンピングがちょうど良くなり、代わりに、高速作動時にちょうど良かったダンピングが過剰になった…と判断した私は、高速作動時のダンピングを弱めるべく、エミュレーターのスプリングを、最もレートの低い物に交換した。
 その後、試乗を兼ねてグローリーホールに行き、長らく預けっぱなしになっていたタイヤを交換して帰ってくることにした。試乗には、いつものテストコースと川沿いのワインディング路を組み合わせ、前者で高速、後者で中速走行テストをした。
 その結果“突き上げ感”には目立
った変化なし。“振りほどき感”は改善されていたものの、その度合はわずかでしかなく、いずれにしてもこのセットではダメだと判明した。
 グローリーホールに着いて「タイヤ替えてもらいに来ました」と言ったら「嫌ですよ(笑)。替えてもらいに来たんじゃなくて、替えに来たんですよね?」との返事。は〜い、わかりました…というわけで、これまでと同様、 表に停めたXJ900からホイールを外し、嵌め替えとバランスどりのみ店の中でさせてもらった。
 いつものことながら、このタイヤの脱着しやすさと真円度の高さには驚かされる。ピレリ・ジャパンの社内で“限りなくラジアルに近いバイアス”と呼ばれるのも納得できる。
 嵌めかえとバランスどりを終え、ホイールを装着していたら雨が降りだしたので、止むのを待って帰宅したものの、路面はフルウェット。残念ながら、濡れた路面でのグリップの良さ以外 12470km走った古タイヤを超える性能は体感できなかった。

リリーフバルブが開かない低速作動時にダンピングフォースを発生するリーク穴(オリフィス)を拡大した、5月15日以来の仕様。

レートの異なる5種類のバルブスプリング。赤はモトクロス用のハード。黄がロード用の標準。今回は左端の最弱をセット。

7セット目のピレリ・スポーツデーモン。リム幅とタイヤのサイズは、前:2.15に100/90-18、後ろ:2.75に120/90-18である。


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