そこで私は、夏らしくない天気が続いている間は現状で我慢し、梅雨の合間の真夏日を狙ってテストをしようとたくらんでいた。で、朝から快晴に恵まれた今日、たくらみを実行に移した。写真のように、前輪を太陽の方向に向け、フロントフォークに直射日光が当たった状態で1時間少々放置し、フォークオイルを温めたのだ。いつまで経ってもチャンスがやってこなければ、使い捨てカイロを貼り付けることも考えた。 どれくらい温度が上がったかというと、風呂の湯より少々熱い程度だから、おそらく摂氏50度近辺ではないかと思う。日陰では気温より高く |
| なるとは思えないので、それと比べると20度程度高いはずである。 で、この状態で試乗してみたところ、20〜160km/hの全速度域で、 直進性、 旋回性、 安定性、路面追従性、衝撃吸収性、乗り心地など、個個の評価項目も全体のバランスも過去最良だと感じた。過去最良は、今までで一番良いというだけで、理想との間には依然としてギャップがある。しかし、今回の一連のダンパーセッティングにより、理想に向かって大きな一歩を印したようだ。 8月14日の ラ・パラのときの気温が摂氏35度以上なら、このセットがベストではないかと思っている。 |