XJ900の爽快チューン
2009年8月2日 - アレグリッシモ・アパッショナート   
     
奈良公園内の鷺池の周回路にて。百日紅(さるすべり)並木の向こうには、六角形の檜皮葺き水上建築“浮見堂”がある。
 7月10日に書いたように、6月20日の7周年記念日の朝練で、過去最高に乗れているのを確認し、やがてそれが確信に変わると同時に、その走りを支えてくれたマシンに対しては
“爽快チューンの第一幕の終わり”
を感じていた。で、その後は、とくに期日を決めずに、第二幕の幕開けに向かって準備を進めてきた。
 第一幕の終盤で交換時期に達したエンジンオイル、前後のタイヤ、フロントのブレーキパッドなどを、最後のほうではやや強引に使い続けていたのは、それらを使ってもなお不満のない状態にしておけば、一斉に新品に交換したときの喜びはひとしおで、気持ちよく第二幕の開幕を迎えられると思ったからだ。
 ところが、予想外のトラブルが2件発生した。ひとつは、29日のテス

ト走行中のステー折損による片側のホーンの落下。もうひとつは、フロントストップランプスイッチの故障である。が、まあ、これらのトラブルも、ここできっちり対策をしておけば、その後数万kmは問題なさそうだから、これもまた、第二幕の開幕に備えた整備の一環と考え、単なる修理のレベルを超えた対策をした。
 ホーンには、ヘッドライトのハイ/ローとストップランプに続き、4個目のリレーによる直接給電を行ってスイッチの接点保護とホーン自体の安定した動作を狙い、ストップランプスイッチには、4年ぶりくらいのオーバーホールを行った。
 さらに、今となってはむしろ好都合だったと思えるのが、連日の雨である。朝練も夜練もせず、毎日少しずつ磨いていったおかげで、7月中

旬に感じていた“ここ最近で最も美しい”をはるかに上まわり、ぱっと見に“まばゆい”状態に到達した。
 フルオーバーホール後 24000kmを超えてアタリがつき、セッティングも決まって絶好調のエンジンと、各部のメンテナンスとセッティングが万全の車体。その組み合わせの実力を試すべく、晴れ間を縫って月ヶ瀬
〜奈良公園を走ってきた。
 結果は、メカニックである自分の予想を大きく超えた“新生 XJ900”
と呼ぶにふさわしいものだった。月
ヶ瀬への山道では、 6月20日の朝練に向かうとき以上にアグレッシブな走りを“さらり”とこなしてくれたし、奈良公園への道では、以前にも増して平和で心地よいクルージングを味わわせてくれた。いよいよ“爽快チューン”第二幕の開幕である。


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