XJ900の爽快チューン
2009年8月8日 - 懐かしの秘密の特訓@奥比叡ドライブウェイ   
     
熱い下界をよそに、涼しい木陰で一休み。面倒な面ではなく簡単な角を磨き、ハイライトを強調して写真写り向上を狙う。
性とリリース時のパッド離れの良さに加え、強制動時の安心感も高まった。以前からの“効き”と“フィーリング”だけでなく、今は“車速調整の自在さ”や“フロントタイヤのグリップ制御のしやすさ”にまで感動の対象が広がったという感じだ。
 反面、不思議なことに、お気に入りだったはずのベルリンガー製マスターシリンダーのコントロール性やメタリカのパッドの高い制動力や優れたフィーリングなど、個々のパーツからのフィードバックが薄らいでいる。レバーから指に伝わる反力以外、ほとんど何も感じないまま、気がつけば充分に速度が落ちているといった感じである。レバーの反力以外に、もう少し、強力な制動をしているというフィードバックが得られるようにするのが今後の目標か。
 この状態のマシンで奥比叡を攻めた結果、スピードメーター/タコメ
ーター/周りの景色の流れ方/タイヤに残った痕跡など、どれをとっても走りのアベレージが高くなっているのは明らかなのに、旋回中のマシンは以前よりもはるかに安定しており、乗り手の気持ちの余裕もたっぷり上積みされているのを実感した。
 ラップタイムを詰めるのを目的としたレーシングマシンの開発やセットアップなら、これは喜ぶべきことである。しかし、今日よりも遅いペ
ースではあっても、もっと積極的にマシンをコントロールし、あるときは格闘していた以前のほうが楽しか
ったような気もする。マシンのポテンシャルが上がった分、飛ばした走りでは、今よりもっと激しく攻めないと楽しめないのだろうか…。難しい局面にさしかかってきたようだ。
 この1週間のマシンの変化は、カ
ートリッジエミュレーターのスプリングにプリロードをかけた(プリロ
ードなし→1回転)のと、フロントブレーキの引きずり対策を、より徹底して行っただけである。
 たったこれだけの違いなのに、家の近所を軽く走った程度でも、乗り心地/旋回性/ブレーキフィーリングの向上を感じることができた。他は8月2日の月ヶ瀬〜奈良公園のときと同じだから、悪いわけがない。
 で、今日は、前から朝練に行こうと決めていたうえに、ようやく夏本番といった天気。マシンの確認と合わせて、このあたりで一度、山道でトレーニングしようと、久しぶりに奥比叡ドライブウェイに向かった。
 2日のダイアリーに“第二幕の開幕”と書いた。第一幕が終わってから、どこにどんな手を加えたかは、これまで書いてきたとおり。

 だが、マシン全体として、第一幕と第二幕ではどう違うのか…といった話はしていなかったので、ここで簡単にまとめておきたい。
 最も大きな違いは高速/高荷重時のスタビリティーの高さである。簡単に言ってしまうと、緊張を強いられず、心地よく走れる速度域が上に20km/hほど広がった。これによって従来は低いギアでしか味わう気にならなかった 5000rpm以上の強力な加速を4〜5速(5段ミッションなので5速がトップ)でも楽しめるようになり、同時に、しっかり駆動力のかか
った安定/安全で効率の良いコーナリングができるようになった。
 もうひとつ、フロントブレーキのフィーリングも、以前とはかなり異なってきた。縦軸に効力/横軸に握力をとったグラフにおける握力と効力を表す線の傾斜が強まったような感じで、微小入力時のコントロール


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