XJ900の爽快チューン
2010年8月6日 - ヘッドライトケースをジャンクションボックスに(その1)   
     
 この年代のマシンのヘッドライトケースの中は、できれば触りたくない、否、見たくもない。できれば知らなかったことにして済ませたい…というほど、自分のバイクの中で気に入らない部分のひとつだった。
 ここの配線を何とかしたいという構想は、20年以上前にXJ750Eの大改造を計画したときにも、それよりさらに5〜6年前に(事故で大破した)
GX500 の修復を考えていたときにも練っていた。が、どちらも、マシンの改造計画自体を放棄したので、構想が日の目を見ることはなかった。
 ヘッドライトケースの中をすっきりさせる方法は2つ。中に引き込む配線を減らすか、配線の合理化と合わせて“宙ぶらりん”のコネクターをなくすか、どちらかである。
 今回の改造にあたって、最初は配線の数を減らそうと考えていた。ヘッドライト、スモール、左右のウインカー以外の配線はヘッドライトケースの中に入れず、すべてステアリングヘッド脇から車体後方に取り回すことを検討していた。そうすれば少なくともヘッドライトケースの中は、思い切り“すっきり”する。
 ところが、そうすることを前提に配線図を描いてみて、無駄が多すぎることに気がついた。スモールランプとメーターの照明、ウインカーとウインカーのパイロットランプ、ハイビームとハイビームインジケータ
ーなど、並列に接続すればよい負荷に対して、長距離にわたって複数の給電ラインを引くのは、仮にそのほうが見た目に美しくまとまったとしても、あまり賢いとは思えない。

ヘッドライトケース下部に突き出した2本のコネクターは、5芯×2本にまとめた給電ライン用。ケース内部は現在配線中。
 そこで今回、リレーを用いて制御側と負荷側の回路を完全に独立させるのに合わせて、フロントまわりの負荷(電球のみ)への給電ラインはすべてヘッドライトケース内に引き込み、ここをジャンクションボックスにして、車体後方に向かって出ていく配線の数を減らそうと考えた。
 ヘッドライト3、スモール2、左右のウインカー各2、 スピードメータ
ー2、タコメーター4、パイロットボ
ックス6、 合わせて21本の配線(それぞれのアース線を含む)を引き込んだとしても、出ていくほうは整理すれば10本にまで減らせる。
 これら10本を5芯のケーブル2本に振り分ければ、 0.75sq(AWG換算18
〜19)
ビニールキャブタイヤケーブル(VCTF)が使える。これなら、
狭い空間で束ねなければ 10A程度は

大丈夫で、最大でも5A(ハイビーム
+ハイビームインジケーター)近辺と予想される給電ラインに問題なく使えそうだ。仕上がり外径は細く可とう性に優れる…という特徴を生かした取り回しができそうである。
 だが、話はここで終わらない。ヘ
ッドライトケースをジャンクションボックスにするだけではなく、出入りする配線をすべて容易に脱着できるようにしておきたい。これは、もうひとつ、長年にわたって構想を温めてきた“ヘッドライト+左右のウインカー+ライトステー一体のクイ
ックリリース化”のためである。
 うまい具合に、マルツパーツ館のWeb Shopで、使えそうなスペックの
屋外用防水コネクター小型防水プラスチックコネクターを見つけたので、それらを使うことに決めた。


<  ひとつ前 ・ 目次 ・ 最新 ・ ひとつ先  >
 
ARCHIVESARCHIVES TUNINGTUNING DATABASEDATABASE HOMEHOME Network RESOURCENetwork RESOURCE    DIARY