XJ900の爽快チューン
2010年8月7日 - ヘッドライトケースをジャンクションボックスに(その2)   
     
春ごろから20枚ほど描いた実体配線図の最終版。実際はHR30を右側に(図では左)3個並べたので、細部は異なる。
穴位置を間違い、青くなったところでスペアをストックしていたことを思い出し、これを機会にヘッドライトケースを新品に交換。
穴あけが終わり、NJWとHR30を仮付けして端子台の配置を検討中。底の穴のフタは脱着式なので、旧ケースから移植。
 ジャンクションボックスなどと気どってはみたものの、参考になりそうな実例は知らない。で、ここでも安易に端子台を使うと仮定して、とりあえず実体配線図を描いてみた。
 そして、車体後方に取り回す配線が5芯×2本で済むこと、スピードメ
ーター/タコメーター/パイロットボックスの3箇所からの配線は最大6本であること、 その3箇所への配線

に接続する最大の負荷はスピードメ
ーター照明の 3.4W×2(とりあえず現状の電球のままいくとした場合)であることなど、配線やコネクターを選ぶための条件が出揃った。
 この条件をもとに選定したのが、
七星科学研究所の屋外用防水コネクター NJW-165-PM9(プラグ)とNJW-165-RF(レセプタクル)、そしてヒロセ電機の小型防水プラスチックコ

ネクター HR30-6P-6S(プラグ)とHR30-6R-6P(レセプタクル)だったのである。どちらも防水型にしたのは、雨中走行時には直接雨水にさらされる場所なので、コネクター内部への浸水を避けたかったからだ。
 ケーブルは、 NJWから車体後方に向かうラインを 0.75sq・5芯のビニ
ールキャブタイヤケーブル
、HR30とスピードメーター/タコメーター/
状況によりφ16のNJWの定格電流(5A)を超えそうだが、10Aのφ20はスペース的に取りつけ困難。超過承知でφ16に。左側は凹みに沿ってメーターワイヤーが通るため、右に3連装したHR30。at my own riskならではのワンタッチ脱着式を採用。
パイロットボックスの間のラインを
12/0.12mm・6芯の軟質ビニールシールドケーブルにした。どちらもオヤイデ電気のオンラインショップで購入。後者はハンドルスイッチ〜リレ
ー間の制御側にも使う予定である。
 コネクターとケーブルが決まっても、端子台+丸型(R型)圧着端子よりも良さそうな接続方法は思いつきも見つかりもせず、結局、レクチ

ファイア・レギュレター〜ACジェネレーター間の配線と同じように、本数分(21組)の端子を並べ、そこにすべての給電ラインと中継ラインを丸型端子で留めることにした。
 私にもっと電工関係の知識と経験があり、メンドクサがりな性格でなければ、ワンオフで中継ライン代わりのプリント基板を作る…といった方法があったかもしれない。

 しかし、少々コンパクトになったとしても、美しくできるかどうかは疑問である。それに、オーディオにも興味を持つ人間としては、球(たま=真空管)のアンプのシャシー内部を覗いたかのような、整然と並んだ端子と美しく取り回された配線のほうが、プリント基板よりも手造り感があって好ましく感じられる。
 さらに、使用中に気が変わったり
角が切りっぱなしのヘッドライトケースのエッジ。これのおかげで、過去に何度か痛い目にあったことがあるが、未対策だった。しかし今回は意気込みが違い、すべての角を丸め、ウエスの繊維が引っかからない程度に仕上げた。無論、あとで塗装した。途中でいくつかの端子を経由する中継ケーブルは、1cmほど被覆を剥ぎ、銅線を切らずに折り返して丸型端子を圧着した。
特定のラインの追加や廃止をしたくなったりした場合、端子台+中継ラインにしておけば、容易に変更ができる。ラインの流れを目で追えるから、トラブった場合の原因追求や修理もやりやすいに違いない。
 …というようなわけで、三方を端子台で囲まれた矩形の中には、 STDと同じ色分けをした中継ラインを這わせることにした。無論、ここに使

用する単線は、 STDのワイヤーハーネスから切り出した物である。
 実際の作業は、端子台ステーの製作→ NJWの取りつけ→HR30の取りつけ→端子台の取りつけ→中継ラインの取りつけ→給電ラインの取りつけ
…の順に進行中で、現時点で中継ラインの取りつけまで作業を終えた。
 実際の使用状況を考えると、給電ラインの最大電流値は、昨日のダイ

アリーに書いた5A近辺ではなく、最大 7〜8Aがアース線に流れる可能性のあることがわかった。
 そこで、当初0.75sqを使おうと思
っていた中継ラインのうち、アース線のみ1.25sqとし、さらに、分岐部では 分離した2本を束ねるのではなく1本の線を折り返して 圧着端子を取りつけ、抵抗の低減を図る…という気休め的な対応をした。
配線の美しいアンプはいくつも見てきたが、自作経験はなく、ん〜まあ、こんなものかと、仕上がりの満足度は“ほどほど”。ヘッドライトケースの裏面は、従来使っていた物に錆が発生しており、錆止めのために塗装。銀色にしたのに深いわけはない。


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