XJ900の爽快チューン
2010年8月15日 - ヘッドライトケースをジャンクションボックスに(その3)   
     
大小の丸型コネクターへのワイヤリングを除き、一段落したヘッドライトケース内の配線作業。BS誌の写真締め切りが迫っていたので中継用ラインは旧作を流用。時間をかければさらにすっきりさせることができるだろうし、第3作では丸型端子をネジ留めできる基板を使いたい…と妄想は留まるところを知らない。
 テールライトまわりの作業をしている間に、マルツパーツ館のウェブショップから、注文していたパーツが届いた。ヘッドライトケース内の配線をやり直すための端子台と丸型コネクターである。即日出荷でなか
ったのは、常時在庫品以外の 8mmピ
ッチの端子台を頼んだためだ。
 箱を開けると、20mm径のコネクタ
ーは予想どおり大きく、 8mmピッチ

の端子台は期待どおり小さかった。
 で、さっそくコネクターの交換である。ウェブにあるメーカーの図面によると、16mm径のレセプタクルの取りつけ穴間距離は20mmである。それをそのままに20mm径のレセプタクルをブチ込んだ場合のレセプタクル外周〜ネジ穴中心間の距離は 1/2×
20×√2−1/2×20となる。
 取りつけネジはどちらもM3だから

頭の外径は5mm程度=先の計算値の2倍以下である。つまり、レセプタクル側の4つの穴を開け直せば、 ヘッドライトケース側のネジ穴はもとのまま(穴間20mm)で良いはずだ。
 直径16mmの中穴を丸ヤスリで20mmに広げ、続いてリューターを使ってレセプタクルのネジ穴を内側に向か
って長くし、さらに、リューターにダイアモンドコーティングのビット
第1作に使った定格電流5Aのφ16型(左)と、第2作で交換した定格電流10Aのφ20型。端子のオス/メスは逆にした。
4つの取りつけ穴に囲まれた中穴をφ20に拡大したところ。当初φ20型は無理と判断した理由がおわかりいただけよう。
左から順に、φ20型STD、φ20型取りつけ穴加工後、φ16型。一部を削ってD型にしたワッシャまで使う必要はなかった。
長穴にしたので、表側にもワッシャを入れたら、目立ちすぎるのでネジ頭ともども黒に塗装。逆さにするとバイキンマンそっくり。
中穴とネジ穴の加工が済んでも、フランジが乗り上げては正しく取りつけできない。で、下の写真のように1辺を削り込んだ。
ダイアモンドコーティングのビットを高速回転させてネジ穴を長穴化したガスケット(左)と、フランジを追い込んだレセプタクル。
をつけてゴムのパッキンのネジ穴をレセプタクルと同様に伸ばした。
 ところが、レセプタクルのフランジの1辺も3mm大きくなっており、そのままではヘッドライトケースの斜面に乗り上げてしまう。で、ここは慎重に、現物合わせで必要最小限にフランジを削って追い込んだ。
 これでようやく20mm径のレセプタクルが装着でき、それに合った20mm

用プラグが使えるようになった。
 全長は 2mmしか大きくならないので、装着状態のプラグが他のパーツと干渉することもなく、16mm型のときと同じく、左右のウインカー取りつけ基部の間に収まっている。
 16mm型から20mm型へ、 半径が2mm増すだけなのに内部の端子は予想以上に太く、2倍の10Aに増えた定格電流のおかげで安心して使えそうだ。

 コネクターの次は端子台である。第1作に使ったのと同じ9.5mmピッチの端子台には 8極と10極はあるのに 9極がないので、 まずは10極の端子台から1極減らして9極に加工するところから作業を始めた。
 そして、端子台が上下のステーの間のブリッジになっていた 第1作とは異なり、3本の端子台(左右の2本は8mmピッチの6極)それぞれの裏面
10極をもとに9極を製作中。非常にもろく・欠けやすいので、ノコは避け、サンダーで慎重に削り落とし、ヤスリで仕上げた。
第1作(右)と比べると、8mmピッチの端子台(縦の2本)を使ったおかげで、全体的に少々小型化しているのがわかる。
裏板をつなぐL型ピース。ここの内側をピン角にしてしまうほどシロートじゃないぞ(笑)という証明写真。隅Rはφ4キリ加工。
にプレートを当て、それを組み合わせて四辺形のステーにした。
 端子台と裏板の間の緩衝材には、こちらは少しでも薄くしたかったので、 1mm厚のクロロプレンゴムシートを用い、両面に接着剤を塗って端子台と裏板でサンドイッチした。
 おそらく貼り合わせだけでも大丈夫と思いつつ、トラブルの可能性を低くする意味でネジは使う。ただ、

手持ちのM3小ネジが底をついてしま
ったので、今日のところは 縦の2本はタイラップを使って仮止めした。
 コの字を90度時計回りにしたような形に配置した3本の端子台の、 内側の21極には、前作同様、太い丸型コネクターを経た5芯×2=10本の給電ラインと、それを21極に分配するための中継ラインを取りつける。
 そして、外側の21極のうち、下の

9極には ヘッドライト/スモール/ウインカーへの0.75〜1.25sq線、上の12極には、細いコネクターを経てスピードメーター/タコメーター/パイロットボックスへ向かう0.13sq相当の線を取りつければ完成だ。
 これで先端側端子台の設置は終わり、続いてリレーボックスの製作と車体各部のケーブルの敷設に取りかかる予定である。
丸型コネクターから出たケーブルは、アンダーブラケット下を通り、車体側に移って縦に向きを変える。写真は左フルロック時。右フルロックまでハンドルを切った状態。縦通し部の傾きが変化し、アンダーブラケット側固定部の前後動に追従している。


<  ひとつ前 ・ 目次 ・ 最新 ・ ひとつ先  >
 
ARCHIVESARCHIVES TUNINGTUNING DATABASEDATABASE HOMEHOME Network RESOURCENetwork RESOURCE    DIARY