XJ900の爽快チューン
2010年8月17日 - RACERS第6号の取材で川崎重工業明石工場へ   
     
保存されているのは車両だけでなく、汎用機の代表といえるポンプなどもある。これは創成期のポンプに貼られた銘板である。
新大阪〜西明石間で乗った新幹線500系(川崎重工製)の最後尾にあった模擬運転台。夏休み中の子供向け企画。
にさせていただく。X-09の驚きのレイアウトとメカニズム、 ZX-RRの初期型と2008年型、そしてカットエンジンの細部に迫る写真など、レーシングマシンファンには見逃せない貴重な資料になるはずである。
 で、以下の写真は、それらのマシンの取材/撮影の合間に目についたパーツを、ポケットに忍ばせたカメ
 三栄書房のRACERS、第6号(9月24日発売予定)で採り上げるのは、カワサキのGPマシンたち。1970〜80年代のKR250/350/500から、 90年代のX-09を経て、 MotoGPマシンZX-RRまで、市販車ベースを除くカワサキのロードレーサーとそのハイライトシーン…という、多くのマシンを一気に見せる企画になっている。
 今回の明石行きは、社内に保存さ

れている KR250/500、X-09、ZX-RRなどの写真撮影のためである。本邦どころか世界初と思われるX-09の細部や、実物を見るのは(自分としては)初めてのKR500、 そして以前取材のチャンスを逃した 最終型ZX-RRなどを、じっくり観察できるとあって、期待たっぷりに取材に臨んだ。
 それらの撮影/取材の結果は、次号RACERSをお楽しみに…ということ

ラで撮ったもの。マシン解説の原稿を書くためのメモ代わりに撮ったものもあれば、暗くてはっきり見えない(仮設スタジオを設営したときはいつも、ストロボ発光時以外は薄暗い)細部を見るために撮ったものもある。加えて、誌面には出ない個人的興味で撮ったカットもあり、それらには、爽快チューンの参考になりそうな“作例”が多い。
2003年型ZX-RRの燃料タンクのフロント側取りつけ部。整備中、ここを支点に後ろを跳ね上げるための、しっかりした造り。同じく2003年型ZX-RRのマフラーブラケット。シート底面を貫通したボルトで締めつける。外のRには手加工の跡が見える。
2003年型ZX-RRの左ステップまわり。ブラケット取りつけネジ穴には切り欠きがあり、2本のボルトを少し緩めれば脱着できる。フランジカラー状のパーツとクリップを併用し、押し込むだけで装着可能なカウルファスナー。取り外し時はクリップを抜く。
2008年型ZX-RRの油圧経路に取りつけられた、歪ゲージを応用した圧力センサーと、それをマウントするためのアダプター。2008年型ZX-RRのフロントカウル内にある2D製データロガーのコネクター。こっそり脱着してみて、ますます欲しくなってきた。
2008年型ZX-RRの、NCRNのマークが入ったニチリン製ブレーキホース。フィッティングパーツの小ささに、これも「ほすぃ〜!」2008年型ZX-RRのレギュレター?のマウント部。ジュラコンと思しき材料を削り出してネジ留めし、Oリングを引っかけている。
暗くてよく見えないので、確認のために撮ったX-09のキャブレター〜リードバルブ。このキャブの作動性の良さには驚いた。X-09の排気デバイス駆動用プーリー。2系統のデバイスを別々のサーボモーターで駆動する。ワイヤーの調整は大変そうだ。
2007年型ZX-RRカットエンジンのシリンダーヘッドに取りつけられたリードバルブ。クランクケース内の強制減圧用である。シリンダー背後にあるバランサー軸の上にクランクケースブリーザーがあり、気液分離用と思しきパンチングメタルを内蔵する。


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