XJ900の爽快チューン
2010年9月17日 - ボート用電源ケーブルをスターターモーターへの給電ラインに   
     
リレーからの配線をモーターに取りつけたところ。−側もエンジンや車体に落とさず、配線でバッテリーの−端子に直結する。末端の処理は、端子台に取りつける配線と同じく、丸型端子を圧着の後、収縮チューブで保護。ゴムのブーツは純正品。
 バッテリーの+端子〜スターターリレー〜スターターモーター〜バッテリーの−端子を結ぶ回路には、通常のオートバイの電気回路の中で最も大きな電流が流れる。
 XJ900の場合、 スターターモータ
ーの定格出力が600Wだから、定格電流は50Aだとしても、 瞬間的な突入電流の値は見当がつかない。
 ミリセカンドレベルでは何百アンペアも流れる可能性がある反面、実際はバッテリーの瞬時電力供給性能にも依存するはずだから、電流値をもとに配線の太さを決めるのは、私には無理である。だから、ここでは
“これくらいの太さなら大丈夫”といった経験的な決め方をした。
 参考にしたのは、もちろん、純正の配線(スターターリレー〜スターターモーター間)である。純正と同等以上の導体断面積であれば問題はないと考え、 6 AWG(13スケ)程度で被覆のしっかりした物を探した。
 ところが、耐電圧を売りにする線材はたくさんあるのに、耐電流の高い線はなかなか見つからない。しかも切り売り(赤/黒 各1メートル)してくれるのが望ましいから、捜索
は難航した。そして、他になければこれ…と決めたのがオーディオテクニカのパワーケーブルだった。
 が、4や8ではなく 6 AWGが欲しいので、ダメもとで“6 AWG”で ググ
ってみて見つけたのが、 このancor
のボート用ケーブルである。
 以前から私は、オートバイの電装系は、クルマよりもボートを参考にすべし…と思っていたから、この発見は嬉しかった。さっそく海遊社というショップのサイトで10cm単位の切り売りを 10単位(つまり1メートル)購入し、即日出荷〜翌日配達で今日、手に入れたところである。
 バッテリーとスターターモーターの間に入るスターターリレーの SSR化は、引き続き検討することにし、とりあえず今回は他車の純正品を使
って完成を急ぐことにした。
 スターターモーターの定格出力がXJ900よりも50W大きなXJR1200/1300用のリレーだから、ちょうど良いはず。こちらは今日、ネットオークシ
ョンで落札したばかりだ。
 XJ900の純正品よりも小さく、 バ
ッテリーに近いところにマウントするうえでも好都合である。

純正よりも細い錫メッキ銅線を多数より合わせたancorのボート用電源ケーブル。柔らかく、曲げグセがつきにくいのも嬉しい。
近所のホームセンターには、取りつけ穴径が5mmのものしかなかったので、それを購入し、ヤスリで6mmに広げて装着した。
純正の配線。太めの銅線をより合わせているので曲げにくく、クセがつきやすい。端子はこの形状のほうが引っ張りに強そうだ。
BOAT CBLE”や“6 AWG”、“OIL RESISTANT”といった文字が見える。より合わせ銅線外径4.6mm、被覆外径8.7mm。


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