バッテリーの+端子〜スターターリレー〜スターターモーター〜バッテリーの−端子を結ぶ回路には、通常のオートバイの電気回路の中で最も大きな電流が流れる。 XJ900の場合、 スターターモータ ーの定格出力が600Wだから、定格電流は50Aだとしても、 瞬間的な突入電流の値は見当がつかない。 ミリセカンドレベルでは何百アンペアも流れる可能性がある反面、実際はバッテリーの瞬時電力供給性能にも依存するはずだから、電流値をもとに配線の太さを決めるのは、私には無理である。だから、ここでは “これくらいの太さなら大丈夫”といった経験的な決め方をした。 参考にしたのは、もちろん、純正の配線(スターターリレー〜スターターモーター間)である。純正と同等以上の導体断面積であれば問題はないと考え、 6 AWG(13スケ)程度で被覆のしっかりした物を探した。 ところが、耐電圧を売りにする線材はたくさんあるのに、耐電流の高い線はなかなか見つからない。しかも切り売り(赤/黒 各1メートル)してくれるのが望ましいから、捜索 | | は難航した。そして、他になければこれ…と決めたのがオーディオテクニカのパワーケーブルだった。 が、4や8ではなく 6 AWGが欲しいので、ダメもとで“6 AWG”で ググ ってみて見つけたのが、 このancor のボート用ケーブルである。 以前から私は、オートバイの電装系は、クルマよりもボートを参考にすべし…と思っていたから、この発見は嬉しかった。さっそく海遊社というショップのサイトで10cm単位の切り売りを 10単位(つまり1メートル)購入し、即日出荷〜翌日配達で今日、手に入れたところである。 バッテリーとスターターモーターの間に入るスターターリレーの SSR化は、引き続き検討することにし、とりあえず今回は他車の純正品を使 って完成を急ぐことにした。 スターターモーターの定格出力がXJ900よりも50W大きなXJR1200/1300用のリレーだから、ちょうど良いはず。こちらは今日、ネットオークシ ョンで落札したばかりだ。 XJ900の純正品よりも小さく、 バ ッテリーに近いところにマウントするうえでも好都合である。 |
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