XJ900の爽快チューン
2010年11月14日 - 次号RACERS(エディ・ローソンのYZR500)、間もなく完成   
     
“YZR500 TECHNICAL KEYS”のトビラ。ここから4ページは“相互逆回転2軸クランクV4”エンジンの構造と開発の解説。
OW98で採用された、右2本出しチャンバーと“へ”の字スイングアームについて、どアップの写真を見せつつ開発を振り返る。
OW81でスライド式になったYPVSバルブが、なぜOW98で鼓型になったのか、その経緯を、これまた特大写真とともに紹介。
 これにて一応、私の手を離れた…と信じて(笑)、ダイアリーに紹介記事をアップしてみる。さっきまで最後の校正をしていた次号(11月24日発売)RACERSは、過去のどの号よりもよい出来栄えだと満足している。
 次号でとりあげる機種は、1985〜
88年型のYZR500である。開発コードだと OW81、OW86、OW98の3車。これらは、V型4気筒エンジン初代のOW61からOW70〜76を経て、最初からクランクケースリードバルブ専用に設計された最初のモデルであるOW81と、その改良型…という位置づけだ。
 ピストンバルブ・並列4気筒からロータリーディスクバルブ・スクエア4気筒を経てクランクケースリードバルブ・V型4気筒へ。目まぐるし

い変化を見せた1970年代後半〜80年代前半とは打って変わって、85年以後は、2スト500ccマシンの最後の年となった2002年まで、基本レイアウトに変化のない時代が続く。
 その、最後期のYZR500における基本となったOW81とはどんなマシンだ
ったのか、そして、OW81の登場後、あのエディ・ローソンお気に入りのOW98までにどんな変遷をたどったのか。それがTechnical Keysと題した解説ページのテーマである。
 マニアックよりもアカデミック、羅列するよりも大きく見せる、知ってもらうよりもわかってもらう…といったあたりを念頭に、撮影時には無理をお願いし、その後も当時のエンジニアの方々に多大なご迷惑をお

かけして、何とか形にすることができた。撮影車両のメンテナンスを担当されている千明さん、エンジニアの北川さん、奥さん、桜田さん、開発ライダーの河崎(シャケ)さん、広報の滝畠さんら、ご協力いただいた多くの方々にお礼申し上げたい。「ありがとうございます。次回もよろしくお願いいたします(笑)」
 製作が本格化してからは、うるさい注文(わがまま)を聞いてくれた編集長と編集のIクン、そして、間に合うかどうかひやひやさせてくれながらも(笑)、狙いどおりの迫力を感じさせつつ、素晴らしいデザインに仕上げてくれたデザイナーのHさんには「あと少し、頑張ってください」と、エールを送りたい。


<  ひとつ前 ・ 目次 ・ 最新 ・ ひとつ先  >
 
ARCHIVESARCHIVES TUNINGTUNING DATABASEDATABASE HOMEHOME Network RESOURCENetwork RESOURCE    DIARY