XJ900の爽快チューン
2010年11月20日 - 余ったアングルに穴を開けてドライバー整理棚を作る   
     
15×30mmのアルミアングルを工具箱台の奥行きに合わせた寸法に切り、適当に穴を開けただけのドライバー整理棚。こうして見るとPB愛好家のように見えるが、早回しが命のこれらのドライバーには、PBのこのグリップが最適ではないかと思う。
 急に思い立ってドライバー整理棚を作った。ドライバーといっても、しょっちゅう使う+や−のネジ回しではなく、六角棒ドライバーやナットドライバーなどである。
 これらは、工具箱の+/−ドライバー専用の引き出しに入りきらず、開けっ放しのフタの裏側にマグネットを取りつけ、そこにブレードの先端をくっつけて並べていた。
 だが、それだと、きっちり平行に並ばない/あまり使わないのに目ざわりだ/磁力が弱く、倒れたり転が
ったりしやすい…などが不満で、前から何とかしたいと思っていた。
 それを今日、急に何とかしようと思ったのに深いわけはない。ただち
ょっと、昨日取りつけたばかりの端子箱のフックを作り直すのに気が進まず、気分転換をしたくなったのかもしれない。気分転換なら、ガレージにこもったりせず、もっと他のことをすればいいのに、それができないのは、宿題をしなきゃいけないので机に向かいつつ、マンガを読んでいる小学生みたいなものだ(笑)。
 フックの作り直しは、それができてから報告するとして、気分転換に作ったドライバーの整理棚は、途中で長考することもなく、あっという間にできてしまった。以前なら、た

ぶん、本数が増えたときにどうするか…とか、太いのを手前にするか細いのを手前にするか…などと考えるのに時間がかかったはずだ。
 それが、今回はすらすらできてしまったのは“あかんかったらまた作り直したらええやん”という軽い気持ちになれたからであり、そうなったのは、このところの物づくりでトレーニングを積んだおかげだろう。
 もうひとつ理由があるとすれば、頭の中に水路ができているからだろうか。長さを決めて材料を切り、センターラインをケガき、ドライバーを並べてみて位置を決めてポンチを打ち、次々とキリを交換しながら穴を開け、大きな穴はヤスリで広げ、面取りドリルに交換して一気に面取りをする…などといった一連の作業の流れに澱みがなかったのだ。
 昔と比べると、水の流れ(頭の回転や手の動き)は遅くても、水路ができているからスムーズに流すことができたというわけだ。
 で、某工具メーカーで“工具評論家”というあまり嬉しくない肩書きをちょうだいした私としては(笑)、整理棚に並べたドライバーたちについても少々触れておきたい。
 まず、手前(上の写真だと左側)に並んだ5本の六角棒ドライバー。

これらはPBのボールポイントタイプで、サイズは 6、5、4、3、2.5mm。
 続く3本はナットドライバー。これもPBで、サイズは 8、7、6mm。キ
ャブとウォーターホースのバンド用なので、最近はほとんど出番なし。
 奥の2本は、小径のスロッテッドナット用とイジリ止めつきトルクスネジ用のドライバー。前者は(筒の奥に嵌まった) TZ250のパワージェ
ット交換用に、 後者はXJ900に装着しているBSR37キャブのTPSの位置調整用に買ったものである。
 最後の1本を除き、古い物は1980年ごろ、新しい物でも1984年の購入だから、25〜30年経っており、とくにナットドライバーは最近ほとんど使っていなかったので、ブレードの表面にうっすらと錆が浮いていた。
 そこで、整理棚ができたのを機会に、このところまったくしていなか
った掃除と給油をした。…といっても難しいことではなく、ピカールをつけたウエスでブレードとグリップを磨いた後、エンジンオイルをつけた指先でブレードを触りまくり、あとで軽く拭いただけである。
 これでおそらく、この先10年は使わず/手入れせずでも、雨水と結露と汗に触れなければ、現状をキープできるはずである。


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