いきなり傷口の写真である。削ったのか、ケガいたのか…いや、実は怪我痛のさ…な〜んて、つまらん冗談を言ってるくらいだから大したことはない(笑)。が、ともかく、やってしまった。ゴールデンウィーク明けごろから本格化した改造作業中の最初のケガらしいケガである。 右の写真に写っている A7N01の角パイプ。こいつの側面に四角い穴を開けようと、小刻みにドリル穴を並べ、それをニッパでブチブチとつなげ、ヤスリで形を整え、最後に穴の縁に面取りをしていたときだった。 ちゃんと、いつも使っているスクレッパーを使えばよかったのに、つい、手に持っていたヤスリでそのままシュッシュッとやったのが失敗のもと。ヤスリはスクレッパーほど切れ味がよくないから、かなり力を入れていたのだろう。穴の縁から外れたヤスリの先端は、目にも止まらぬ |
| 速さで左手親指に沿って空を切り、付け根から手の甲にかけて、ほぼ真 っ直ぐに58mm(あとでノギスで測った)のケガキ線を描いてしまった。 痛っ! と思って左手を見ると、胡麻粒くらいの大きさの真っ赤な玉が、直線状に点々と並んでいた。最近あまりしていなかっただけで、このテのケガには慣れている。だから慌てず、しかし速やかに、傷口とそのまわりを流水で洗った。切り粉が入ったりすると面倒なことになる。 続いて、ティッシュペーパーで水気を拭き取り、左手を頭の上に上げてしばらく待った。ここで痛みが増したり、ズキズキするようだと、何らかの外科的処置が必要だ。 現役メカ時代に右手中指の付け根をザックリ切ったときは、頭の上に上げた右手から滴り落ちる血が髪の毛を伝って首筋まで流れていたらしく、まわりの人に「よしむら、その |
| まま医務室に行ってこい! 手を下ろすんじゃないぞ…」と言われ、鈴鹿の1コーナー内側にある医務室に行き、縫合してもらったのだった。 そんなことを思い出しながら、こわごわ手を下ろして観察すると、すでに血は止まっており、まもなくカサブタができそうだった。つまり、面倒なことは何もせずに“ほったらかし”で充分ということだ(笑)。 ほったらかしで作業を再開し、あとでそのまま風呂にも入った。抵抗力と回復力には定評があるから、明日には治ってそうな気がする(笑)。 嫌いな軍手をしていれば、このケガは防げたかもしれない。でも、材料を確実に押さえたり、細かな仕事をする場合には素手のほうがよい。いや、そんなことより、横着をかましてヤスリで面取りなんかしなければよかっただけのこと。刃物に切れ “すぎ”は、ないのである。 |