頭の中でも図面の上でも、すでに完成していたオイルクーラー撤去跡の継電器箱。だが、その実態は途中棄権に近いものだった(笑)。 ヘッドライトハウジング内やシート下の電装関連作業(イグナイターユニットとSSRのマウント、 端子箱の製作など)が、考える→材料を揃える→製作→作りながら考える→材料を追加→再製作…という単純なスパイラルだったのに対し、この継電器箱作りは、もっと複雑である。 そのうえ、今回の作り物の中で、唯一これだけは、前面と上面だけとはいえ、外からはっきり見える。 おまけに、 5個のSSR、大小2種の丸型コネクター、自作ブスバー、大小2種・計4個の配線取り出し口など多種多様なパーツを取りつけなければならず、防水はもちろん、作業性や整備性も考えておきたい。 要するに、今まで作ってきた物と比べて、こいつは格段に高いハードルなのである。だから、途中まで作 |
| ったところで中断し、 SSRの入荷を待ちつつ他の部分を製作している間は、できるだけ継電器箱のことは考えないようにしていた(笑)。 で、継電器箱作りを再開するにあたって、まず、自分の頭の中を、途中棄権する前の状態に復元しなければならない。昨日はそれだけで終わ ってしまい、今日、ようやく作業計画らしきものができた。 9月30日の絵のように、 上下の角パイプには、中央の開口部に近いところに穴を開けなければならない。ポリカーボネイトの裏板をリベット留めしたままではできないので、い ったん外して穴あけをする…。そこまでは、途中棄権する前に何となく決めていたような気がする。 ところが、リベットを外す前にしておいたほうがよい作業もある。右側裏板に取りつける丸型コネクターのレセプタクルの取りつけと、下側の角パイプの底面に取りつける小さいほうの配線取り出し口(リアマス |
| ターのリザボワホース取り出し口を流用)の位置決めである。 そこで今日はまず、右側裏板の上外隅に丸型コネクターのレセプタクルを取りつけることにした。が、フレームのダウンチューブよりも外にはみ出した裏板の幅が狭く、コネクターの最大径部がダウンチューブに干渉しないようにするためには、レセプタクルに加工が必要だった。 ヘッドライトハウジングのコネクターを大径化したときと同じ手法でレセプタクルのネジ穴を長穴にし、ぎりぎりまで外に寄せて取りつけてみたところ、接触するが押されない位置まで逃がすことができた。 あとは、最大径部(脱着用のリング)に刻まれたローレットの山を落とし、フレーム側の干渉ポイントである補強パッチの溶接ビードを少々削れば、振動で継電器箱のマウントラバーが変形しても、コネクターがフレームに接触しない程度のクリアランスは確保できそうである。 |