XJ900の爽快チューン
2011年7月3日 - 積算走行距離が10万kmを突破。過去最良の状態で第二幕へ   
     
32000を超え、10万km到達の距離である“33555”を貼りつけた頃には、まだまだ先…と思っていたのに、そこからハイペースで距離を加算し、とうとう入手以来10万kmを突破した。ちなみにこの数字は、入手後初車検を済ませてカウリングを撤去(同時にメーター類を交換)したときに00000.0でスタートし、2007年9月〜2008年1月に行ったエンジンフルオーバーホール完成時に66445だったのを再び00000.0に戻して以来のもの。この数字に66445を加えたのが入手以後の通算走行距離となる。入手時の積算距離計は1万数千kmを指していたが、正確な数値を記録するのを忘れたうえ、取り外したSTDのメーターを部品取りのために破壊してしまったので、今となっては知る術なし。
品にすればどれほど素晴らしいだろう…と思うと、ワクワクする(笑)。
 ピレリ・ジャパン社内で“限りなくラジアルに近いバイアスタイヤ”
と称されるスポーツデーモンは、私の体感でも(限りなく…というのはちょっと大げさだとしても)並み居るスポーツツーリング系バイアスタイヤの中では群を抜いてラジアルに近い特質を持っている。
 以前のマシンが、その“よさ”をただ味わっていただけだとすると、今度のマシンは積極的に活用できる方向に歩み寄ったのではないか…。そんな期待が、上に書いた“ワクワク”感をもたらしている。
 実用面での改善点としては(BS誌8月号に書いた荷物搭載スペース以外に)燃費の改善も顕著である。車検前夜に満タンにした後、これまでに10回給油し、そのうち満タンにした8回の給油時に、21.79 / 20.77 /
20.69 / 19.61 / 17.82 / 19.48 /
20.72 / 23.33km/L をマークしており、開け開けのキャブ&点火時期テストをしなければ、街乗りでの平均燃費は22km/L程度になりそうだ。
 大ざっぱな計算で約1割燃費が改善したのは、火花の強化と吸入抵抗の低減に加え、キャブ&点火時期のセッティングの方向を変えたのが原因ではないかと思う。
 以前は、どちらかというと“濃い混合気を確実に燃やす”を目指していたのに、今回は“薄い混合気をきれいに燃やす”がテーマだからだ。
 特に“10万kmから”という意識はなかったのに、奇しくもこの時点でモデルチェンジ後の調整作業が一段落し、ニューマシンとともに第二幕の舞台に立ったような気分である。
 もうちょっと先になるかな…と思
っていた10万kmだったのに、このところ連日の夜走りによってハイペースで距離が加算され、今朝気がつけば、あと30kmに迫っていた。
 1年半がかりの大改造を経て路上復帰したころは、キャブと点火時期
+フロントフォークとリアショックのセッティングを完璧にし、前後のタイヤを新品にして10万kmを迎えたいと思っていたのに、あと30kmとな
っては、何をしても悪あがき。潔く観念して、昼下がりの気ままな散歩ツーリングを楽しむことにした。
 5月19日の車検通過から1カ月半、3000km少々の間に、今回の大改造によってこのマシンに上積みされたポテンシャルの、かなりの部分を実性能として引き出すことができた。
 キャブと点火時期は、トップギア3000rpm以下からの加速を もう少し強力にしたいという“ないものねだ

り”をしなければ満足できるレベルに達したし、フロントフォークとリアショックは、現状の部品構成では限界を極めたような気がする。
 タイヤは、ピレリ・スポーツデーモンの新品前後セットが、すでに某バイクショップ(笑)に届いている。なのに、すぐに交換に行かなかったのは、キャブと点火時期のセッティングのために、高回転域で全開加速を繰り返すのを、古いタイヤのうちに済ませておきたかったからだ。
 車検時(交換後 6750km時点)には、余裕でパスできるほど残り溝のあったリアタイヤは、その後の酷使によって激しく摩耗し、今や中央部の幅3cmほどには溝の痕跡すら見当たらないという悲惨な状態だ。
 にもかかわらず、操安性は、大改造前とは一線を画した高い安定感と直進性、そして良好な旋回性と軽快感を保っており、ここでタイヤを新


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