XJ900の爽快チューン
2011年7月11〜13日 - 不意の大雨で浸水、誤作動したSSRを、分解掃除で蘇らせる   
     
山奥の無人野菜売店の軒先にバイクを停め、屋根の下で雨宿り。電装系大改造後、初の本格的雨中走行だった。
きるようになるのではないかという期待もあった。ヘッドライトのほうは、とりあえずライトハウジング下部に刺さったコネクターを抜いて給電を止め、待ってる間にバッテリーが上がらないようにした。
 30分ほど待って、ようやく雨が上がった。こわごわスタートボタンを押すと、幸運にもエンジンは始動。しかし、ヘッドライトは直っておらず、点灯したままでは心配なので、コネクターを外したままでウチまで走ることにした。暗くなる前に雨が止んだのはラッキーという他ない。
 帰ったら、すぐにでも原因を追求し、修理をしたかったのに、あいにくRACERSとロードライダーの締め切りが重なっており、それどころではなく、執筆と校正が終わった今日になってようやく点検に着手した。
 原因はすぐに判明した。ヘッドライトは浸水によるSSRの誤作動、 始動不能はリークではなく、発進安全回路を構成する整流ダイオードの不調(不調の原因は不明)だった。
 そこまでわかれば、対策は簡単である。ダイオードはスペアに交換、 スペアのないSSRは 同サイズの電磁式リレーを用意しているので、それに交換するだけで済む。
 しかし、ダメもとで、水没した携帯電話を復活させたのと同手法で、SSRの修理を試みたら、 問題なく作動するようになった。分解し、中から出てきた基板をパーツクリーナーで拭き、乾燥させただけである。
 あとは、今回わかった浸水の可能性ある箇所(詰めが甘かった継電器箱と端子箱)に防水対策を施せば、普通のバイクと同じく、雨を気にせず走れるようになるはずだ。
 11日の月曜日、用があって京都市内までバイクで出かけた。その帰り道、やめときゃいいのに、遠まわりをして宇治川ライン〜宇治田原〜和束…のルートでウチに向かった。
 今にも降りそうな空模様の下、最初はそれでも、遠い雷鳴は聞こえれど、なんとか降らずに持ちこたえていたのに、 あと少しで国道307号から府道5号に入る三叉路というところで、いきなり激しく降りだした。
 雨のかからないところに避難しようにも、どこにもそんなところはない。仕方なく、ずぶ濡れになりながらしばらく走り続け、ようやく見つけたのが、三叉路脇の、あたりの畑で採れる野菜の無人売店だった。
 その売店の屋根の下で雨宿りをさせてもらうことにして、軒先にバイクを停め、キーをオフにして降車した途端に異変に気づいた。ヘッドライトが点きっぱなしなのだ。ん?…

と思ってもう一度キーを確かめ、抜いてもヘッドライトは消えない。
 ヤバいことになってきたな…と思
って、あれこれ電装系のスイッチを入れたり切ったりしているうちに、スタートボタンを押しても、モータ
ーが回るだけでエンジンが始動しないことも発覚。ますますヤバい。
 が、点検や修理をしようにも、この雨の中で外装パーツを外すのは、今まで濡れていなかった箇所を濡らすことになり、トラブルを拡大してしまう可能性大である。
 ここはひとつ、焦らずに雨が上がるのを待ち、その後に点検、可能なら修理、不可能なら…そうと決まってからどうするか考えればいい(笑)と割り切って、屋根の下にあった床机に腰かけて待機することにした。
 始動不能の原因が雨水の浸入によるリークだとすれば、待ってる間にエンジンの余熱で乾燥し、再始動で
継電器箱右下部に水が溜まり、SSRの筐体の隙間から内部に浸水したらしい。早急に浸水防止処置をしなければ…。底部のツメを外し、筐体から中身の基板を取り出したところ。筐体内壁も、基板に並んだ電子部品も、しっかり濡れていた。パーツクリーナーを染ませたティッシュペーパーで基板表面を拭き、乾燥させただけで復活。筐体に入れる前に動作確認。


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