XJ900の爽快チューン
2011年11月8日 - 逆引き検索により、部品特定の精度が向上し、流用の調査も楽に   
     
学生時代、ヤマハ京都南営業所部品課でバイトしていたときに貰った解説書。他にもいろいろ処分品を頂戴しました(笑)解説書の中味。材質と表面処理については、この本には書かれていないので、品番のわかった現物を元に推測すべし(笑)。
 今日の“お題”は、俗に言う“頭の痛くなる話”あるいは“宇宙人の会話”の典型みたいなもの(笑)。興味のない人にはまったくどうでもいいことなのは、タイトルを見ればおわかりのとおり。今日のタイトルを見て“ピン”ときた人だけ、ここから先をお読みいただきたい。
 で、何のことかというと、ヤマハ純正部品の中で、9で始まる5桁-5桁の番号を持った、標準部品または規格部品と呼ばれる物についての“頭の痛くなる話”である(笑)。
 9で始まる5桁-5桁の品番を持つ純正部品は、2桁目が0の“標準部品”
と、2桁目が0以外の“規格部品”に大別できる…といったあたりのことは、ヲタクや変態と呼ばれる人ならすでにごぞんじ、あるいはうすうすお気づきのことと存じます(笑)。
 ものの本によると、標準部品とは材質、形状、寸法などが、社内標準またはそれに準ずるものによって設計された物であり、規格部品とは標準部品の中でさらに規格統一された物で、 材質、寸法などがJIS規格に準ずる物…だそうで、フランジボルトを例にすると、頭3桁の958がフランジボルトを表し、4桁目が材質、5

桁目が表面処理、 ハイフン後の2桁が呼び径、 残りの3桁が長さというふうに決まっているから、部品番号から姿形を知るのは容易である。
 ところが、90で始まる標準部品の場合は、 3桁目で種類、4〜5桁目で形状、 ハイフン後の2桁で呼び径がわかるが、 最後の3桁は設計追番であり、長さ/材質/表面処理などを部品番号から知ることはできない。
 90101:六角ボルト、90102:六角ボルト(ネジ部にクリップ穴つき)、90103:六角ボルト(頭部にワイヤーロック穴つき)、90105:フランジつき六角ボルト、 90106:ラウンド六角ボルト、 90108:スクエアボルト
…と、ここまでは形と呼び径がわかるが、 90109:ボルト(特殊形状)になると五里霧中である(笑)。
 普通の人はここであきらめる。しかし、 90109-08xxxという部品番号を作って検索をすると、たまにヒットしたりする(笑)。うまい具合に機種コードが現われれば、該当機種のパーツリストを見て、どんなボルトなのかを知る手がかりが得られる。だが、ただ“ボルト”としか表示されず、手がかりなしのほうが多い。以前の私はここであきらめていた。

 しかし、最近になって、部品番号から使用機種を逆引きできるサイト
を知ってからは、そこの検索窓に部品番号をペーストして“GO”である(笑)。出てきたリストに、知っている機種や知り合いが乗っている機種なんかがあればしめたもの。どんなボルトなのかが判明する。
 さっそく件のサイトに行き、テキトーな部品番号を入れてみて“わ〜お!”と感歎の声を上げた人は、立派な変態である(笑)。いや〜、ここはホントにスゴい! 残念ながらUSモデルだけしか登録されていないようだが、それでも充分である。
 例えば、 メーカー欠品のXJ750のバルブスプリング(インナー)4H7-
12113-00を検索してみると、それを使った21機種のリストが表示されるから、ネットオークション(ヤフオクよりもeBayあたりか)などでの捜索範囲が広がり、入手可能性が高まるのではないだろうか。
 他にも、国内では販売終了になっている新品パーツを探し、見つけ、買い、送ってもらうこともできるらしく、これまたすばらしい。他にもいろんな活用法がありそうだ。
『変態が 秋の夜長に 逆引きす』


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